不安の多い時代だからこそ、誠実でやさしい表現が求められる。広告・パッケージ・ビジュアルで「安心感」をかたちにする最新デザイン事例集。

食品や生活サービスの品質、災害や環境問題など、私たちの身のまわりには「不安」や「リスク」を感じる出来事が増えています。
そんな時代において、消費者が求めているのは、確かな根拠とともに伝えられる「安心」と「安全」。
だからこそ、デザインの現場では“情報を正しく伝えること”と“信頼感を視覚的に届けること”の両立が、かつてないほど重要になっています。

本書では、そうした社会的背景をふまえ、「安心」「安全」「信頼」「誠実」といった価値をデザインでどう表現するかに焦点を当てた、広告・パッケージデザインの実例を多数収録。
食品、医療・福祉、住宅、環境、インフラ、公共など、多様な分野の実際の事例を通して、“信頼をデザインする”ための具体的な手法を紹介します。

色づかい、フォント選び、余白やレイアウト、コピーのトーンなど。
細部のデザイン要素が、いかにして人に安心感を与え、誠実な印象を生み出すのか。
やさしさや清潔感を感じさせる淡いトーン、温かみのあるフォトスタイル、穏やかで信頼性の高いタイポグラフィなど、事例ごとに「なぜ安心して見えるのか」を分析しながら紹介しています。

また、広告やパッケージのデザインに加え、企業ブランディングやCSR・SDGs関連のビジュアル展開など、社会的メッセージを発信するデザインも掲載。
ブランドの信頼を築き、生活者との距離を縮めるための「共感のデザイン」が、どのように構成されているのかを具体的に学ぶことができます。

不確実な時代にこそ、伝えるべきは“安心して選べる理由”。
本書は、そんな「信頼のデザイン」を考えるすべてのデザイナー・クリエイター・広報担当者に向けた、実用的な資料集です。
見た目の美しさだけでなく、誠実さ・清潔感・温もりをデザインでどう表すか。
そのヒントが詰まった、これからの時代に欠かせない一冊です。

安心・安全を伝えるデザイン