記事制作/プロデューサー
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治
戦略・コンセプト開発から品質をデザインする。
商品ブランドの開発から育成、流れ、事例など、製造業の商品ブランディングをご紹介します。
B2Cブランドを展開する製造業において商品ブランディングは、市場で選ばれ続けるための重要な戦略の集大成です。商品が持つ魅力や価値を整理して磨き、商品そのものはもちろんのこと、店頭やホームページなど、あらゆるシーンにおいて一貫したブランド・ストーリーを展開することで消費者に良質なブランド体験を生み出し、共感を得ることでファン層の獲得を促します。
商品ブランディングにおいて最も重視しなければならないポイントは「競合他社との違いをいかにして伝えるか」であり、「独自の魅力や価値を提供できるか」が成功の鍵となります。
いくら素晴らしい商品を開発しても、その魅力や違いを正しく消費者に伝えることができなければ、その商品が差別化されたブランドとして市場に浸透することはありません。
商品の魅力や価値は、商品そのものの違いだけでなく、開発者の想いや開発プロセスをはじめ、ブランドコンセプトやネーミングなどからも創り出すことができることから、商品ブランディングの際は、アイデア想起から研究・開発、製造、販売に至るまで、そのプロセスを詳細まで言語化し、あらゆる観点から独自性を築き上げていくことが大切です。
言語化されたブランドの独自性を消費者に効果的に伝えていくには、魅力や違いが明確に伝わるブランドデザインが不可欠です。小売店の店頭に陳列される商品の場合、自社商品のまわりにはライバルとなる商品が陳列されるのが一般的な小売スタイルとなるため、競合他社との比較・検討の結果、選ばれなければなりません。
食品であれば、味や香り、素材や食感など、化粧品であれば成分、機能性、容器など、その要因は多岐に渡りますが、そうした店頭での小売を後押しするのが、ブランドデザインです。
ブランドデザインには、容器やパッケージ、ネーミング、キャッチコピー、ビジュアルイメージなどがあり、コミュニケーションツールとして店頭まわりのVMD、POP、ポスター、パンフレット、動画/映像の他、認知度向上に寄与するホームページ、SNSなどがあります。これらのブランドデザインを統一することでブランドイメージを醸成し、ブランドストーリーへの共感を生み出すことでブランドへのロイヤルティを育んでいきます。
市場にはトレンドが必ず存在し、市場にあるあらゆる商品は少なからずトレンドに左右されます。そうした市場の変化に対応しながらブランドの進化を図り、守り続けることでブランドを育成し、社会に統一したブランドイメージを浸透させていくことが大切です。
強いブランドは一朝一夕ではできません。消費者の期待に応え、約束を果たし続けることではじめて消費者との間に堅い信頼関係が生まれ、消費者のブランドロイヤルティが時間と共に向上していきます。
パドルデザインカンパニーでは、ブランドの信頼をメッセージとデザインで具現化し、消費者との信頼関係構築に向けたブランディングをサポートします。
開発された商品ブランドを正しく運用し、継続的なブランディングを実施し続けることで市場での認知度向上を図るとともに、市場シェア拡大を目指します。
商品ブランディングの目的はロイヤルカスタマー(企業やブランドに信頼を寄せてくれている顧客)の獲得。すなわち、単なる売上向上ではなく、優良顧客の獲得です。
ブランドコンセプトが言語化され、ホームページやパンフレットなどで具現化されると従業員は、ブランドの指針を明確に理解し実践することができるようになります。
すべての従業員はブランドコンセプトを拠り所に事業を推進し、結果もまたブランドコンセプトに帰結することで、従業員へのブランドコンセプト浸透を推し進めることができます。
ブランド開発は、ブランド運用(ブランディング)のスタート地点にすぎません。大切なのは、開発したブランドをどのように運用し、育成するかです。
市場でのブランドコミュニケーションから新たな課題を抽出し、常に改善を図りながら市場へのブランド浸透を図り続けることが大切です。
その取り組みがブランディングの本質です。
製造業の商品ブランディングは、製品の特徴や他社との違いを理解することからはじまり、調査・分析を経て、ブランドメッセージ開発、コミュニケーションツール開発の順で実施します。ご契約前・ご契約後の大まかな流れは次の通りです。
(1)お打ち合わせ・ヒアリング
ビデオ会議またはご面談にて、企業・事業・製品・サービス詳細や目標・課題などを伺い、ご希望要件を整理していきます。初回のお打ち合わせはご相談内容により最長2時間程度を要します。
(2)プラン提案
ご希望要件に応じたプランをご提案。施策内容やご納品までの流れを詳細までご説明させて頂き、ご不明点を解消していきます。また、その後もお打ち合わせを重ね、ご納品までの暫定スケジュールを策定していきます。
(3)ご契約
ご希望要件が確定次第、ご契約条件を整え、契約書類の取り交わしを行うとともに、キックオフ・ミーティングに向けたヒアリングシートの共有やスケジュール調整を行います。
(4)キックオフ・ミーティング(オリエンテーション)
ご契約締結後、クライアントを深く理解することを目的に、2時間程度のキックオフ・ミーティング(オリエンテーション)を実施します。表面的に見えている情報だけでなく、製品への思いや潜在的な魅力をヒアリング形式で掘り下げ抽出していきます。
(5)キーマンインタビュー
基本方針として掲げる企業理念や経営理念、中核概念として掲げるMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)、そして短期・中期経営計画や運営方針の確認を中心に行うキーマンインタビューは、ブランドの目指す方向性の明確化を目的としたインタビューとなります。経営者層の思いや目標を理解することで、より機能する商品ブランドの開発を目指します。
(6)マーケティング調査(ネットリサーチ/グループインタビュー/ホームユーステスト/他)
必要に応じてマーケティング調査を実施。消費者の定量データを収集するネットリサーチや、消費者の定性的な意見・情報を収集するグループインタビューを実施し、アイデアの種を発掘していきます。
(7)環境分析(SWOT/3C/4P・4C/STP)
各種フレームワークを用いて環境分析を実施。企業を取り巻く内部・外部の経営環境を分析することで、本質的な課題の抽出から潜在的価値の発掘を行います。
(8)ターゲティング
市場を細分化(マーケット・セグメンテーション)し、自社優位性が最も機能する市場を選定(ターゲティング)。具体的な顧客層を選定することにより、マーケティング戦略の効果を最大化していきます。
(9)ポジショニング
ターゲットとする市場で自社優位性を最大限に発揮できるポジショニングを見つけ出し、提供価値の最大化を図ることでブランドコミュニケーションの最適化を図ります。
(10)ペルソナ設定(B2Cの場合)
自社製品・サービスを利用するユーザー像をより具体的に定めることで、ブランディング・プロジェクトチームでターゲット像のブレがなくなるため、より明確な共通認識を持つことができます。
なお、ペルソナ策定後はそのまま放置せず、市場の変化に応じて常にアップデートしていくことが大切です。
(11).KSF(重要成功要因)策定
これまでの調査・分析結果から自社優位性を定義し、KSF(重要成功要因)を策定。自社の強みを明確化することで、ブランディング・プロジェクトチームへのブランド共有が可能となるため、より明確に共通認識を持つことができます。
(12)フォーカスポイント決定
前項で定義された自社優位性とKSF(重要成功要因)を検証し、ブランドがフォーカスするポイントを決定。ブランドの言語化・具現化へと進めていきます。
(13)ブランドメッセージ開発
商品ブランディングは、ブランドコンセプトの策定から始まります。コンセプトは「全体を貫く、基本的な観点や考え方」を指すことから、ブランドコンセプトは、ブランド運用にとって最も重要となるブランドの共有概念であることが分かります。
ブランドコンセプトが定義されると、そのブランドコンセプトに最適なポジショニングが明確となりターゲティングが定まります。また、商品のデザイン性や品質、そして商品価格、さらには店舗デザインやブランドコミュニケーションにおけるキャッチコピーやデザインなどが統一されていき、ブランドの世界観が確立されていきます。
・ブランドコンセプト
・タグライン
・ブランドプロミス
・ブランドヒストリー
・ブランドネーム
(14)VI(ビジュアル・アイデンティティ)開発
ブランド価値やコンセプトを可視化したブランドシンボルやロゴデザインなどを中心に、ブランドカラーや指定書体などのデザイン要素一式を定義していきます。
定義された規定はVIマニュアル、VIレギュレーションまたはブランドガイドラインとしてまとめ、以降ブランド運用の基軸となっていきます。
・LOGO
・LOGOタイポ
・VIマニュアル
・ブランドガイドライン
(15)パッケージ開発
小売商品のブランディングにおけるパッケージデザインは、消費者の購買意欲を掻き立てる最も効果的なコミュニケーションツールだと言えます。自社商品の魅力や違いが明確に伝わるよう、ブランドパーソナルに即したパッケージデザインを開発することが大切です。
(16) ホームページ制作
情報のプラットフォームとなるホームページは、VIの中でも最も重要なブランドコミュニケーションを担います。策定されたVIに準拠し、ブランドデザインの統一を図ることで、ブレることなくブランドの世界観を伝えていくことが大切です。
・ホームページ(コーポレートサイト/ブランドサイト/採用サイト/LP/他)
・ECサイト(Welcart /ECCUBE/ASP/他)
・オウンドメディア(情報発信サイト/ウェブマガジン)
・SNS(Instagram/Facebook/Twitter/YouTube)
・Webマーケティング(クリエイティブ/リスティング/SNS/他)
(17)パンフレット制作
対象者に能動的にアピールできるパンフレットは、ブランドの世界観と情報をバランスよくアピールできるコミュニケーションツールのひとつです。
情報を一方的に伝えるのではなく、魅せるデザインで「もっと深く知りたい心理」を刺激することが大切です。Webでは伝えきれないプレゼンテーションが可能な点も、パンフレットならではの魅力です。
・商品案内パンフレット
・商品カタログ
・リーフレットetc.
(18)動画制作
ホームページや紙媒体など、写真や文字情報だけでは伝えきれない情緒を瞬時に伝えることができるのが、動画最大の特徴だと言えます。また、視聴者が受動的に情報を得ることができるため、短時間で膨大な情報コミュニケーションを図ることができます。
近年ではYouTubeの爆発的な普及や通信速度の急速な発展により、有線・無線環境を問わず、どこでも動画視聴が可能なため、ホームページやSNSに動画コンテンツを多数設けるなど、動画でのブランドコミュニケーションもブランディングに不可欠な要素のひとつとなっています。
・ブランド動画
・プロモーション動画(TVCM/WebCM/SNS)etc.
(19)店頭POP/VMD
潜在客や見込み客とのタッチポイント形成に向け、ターゲット向けのセミナー、勉強会、イベントなど、各種コミュニケーション活動の発信・配信を支援します。
継続したコミュニケーションを図ることで、見込み客を獲得していきます。
・展示会(ブースデザイン/ツール制作/他)
・ローンチイベント(プレス/一般)
・セミナー(会場装飾/キャスティング/進行管理)etc.
パッケージ、紙媒体、ホームページなどのデザインを整えることだけが、ブランディングではありません。企業の想いや姿勢。伝えたいことと、伝わったこと。言っていること、やっていること。見えている姿と、見られたい姿。それら全てがイコールになることではじめて、正しく商品ブランディングができていると言えます。
また商品ブランドは、開発して完了ではなく、開発してからがスタートです。商品の置かれている環境は常に変化し続けていますので、課題に応じて常にブラッシュアップしていくことが大切です。
今年で6年目となる同社のカタログ制作は、性別にこだわらず使える新作モデル等を加えて70ページにボリュームアップ。コンセプト「おめでとう、素敵な毎日のはじまり。」を体現するため、キッズモデルを起用して楽しい毎日をイメージさせるビジュアルに仕上げました。
廃校をロケ地に、学校生活のさまざまなシーンを切り取るカットを撮影、子どもたちの声が聞こえるような製品カタログです。
製造業の商品ブランディングvol.1|株式会社ワイズ [SUNPOCKET]
TERAQOLのキープフレッシュ製法と、過熱蒸気水を利用した酸化還元製法を施し、過熱しても酸化・劣化しづらい食用油がこの「Resonance Oil(レゾナンスオイル)」。酸化・劣化しにくく、素材への油の吸収を30%低減するため、胸焼けしにくいのが特徴です。
また、食品からの摂取が必要となる「オメガ3系脂肪酸」や「オメガ6系脂肪酸」をベストなバランスで含むことから、美容と健康にも適していると言えます。とても上質で高級なオイルのため、ブランドの優位性をデザインで伝えることが最も重要なポイントでした。
製造業の商品ブランディングvol.2|株式会社アクアデザイン [Resonance Oil]
施設の移転・リニューアルに伴い、施設コンセプト・ロゴ・新製品となる蜂蜜酒のネーミング・Webサイト・パッケージなど、CI/VI刷新に伴うはちみつ工房のリブランディングプロジェクトがキックオフしました。
はちみつを販売するのではなく、はちみつ体験を提供・販売するという考えのもと、はちみつの「おいしさ」と、はちみつ工房の「楽しさ」を伝える、シンプルで誰にでも分かりやすく優しいクリエイティブ表現を目指しました。
製造業の商品ブランディングvol.3|株式会社蜂蜜工房 [はちみつ工房]
アメリカの高級ペットフードブランド「HALO」のフルリニューアルにあたり、「ブランドのローカライズを行いたい」というご要望を受け、日本市場向けのVI開発プロジェクトが発足。さらに健康志向の高い消費者に向けた商品として販売を開始するにあたり、大切なのは、本国のブランドイメージを壊すことなく、日本の消費者にブランドの魅力を感じさせることでした。
ブランディングにあたり、はじめに行ったのはブランドコンセプトの開発。「ちがいは、愛と原材料」というブランドメッセージを掲げ、日本の愛犬家・愛猫家に届くクリエイティブを目指しました。
製造業の商品ブランディング事例vol.4|株式会社ベッツ・チョイス・ジャパン [HALO]
保育園・幼稚園をコアターゲットに、乳幼児向けの家具ブランドを作りたい。そんなご依頼からプロジェクトはスタートしました。現状分析においてマーケット調査を行うと「自然素材」や「知育」を売りにした乳幼児向け家具ブランドが溢れていることが分かり、いかに独自性を持って新ブランドをリリースするかが、当面の課題となりました。
そこで着目したのが、ここで開発する新商品は、すべて自社で運営する保育園からの要望で出来ているという事実。そして、その保育園は、同じビル内に構えています。
これらを踏まえ、「こどもの声が聞こえる工房から」のネーミングを提案。こどもたちに近い眼差しで商品開発を行う、こども専用家具ブランドとしてのポジションを確立する戦略です。商品名においても、「机」や「椅子」などのような無機質なものではなく、こども達への想いが込められていることが伝わるネーミングを、商品ごとに開発しました。
製造業の商品ブランディング事例vol.5|ケンラックシステム株式会社 [こどもの声が聞こえる工房から]
不純物の一切含まれない水、それが「純水」。ミネラルウォーターや水素水など、プラス要素が消費者の付加価値として認識される日本国内において、本当にカラダにいい水を追求し、生まれたブランドAQUA BEBE。生まれたばかりの赤ちゃんには、ミネラルを飲ませない、それは、赤ちゃんにとって、ミネラル要素は刺激が強いからに他なりません。
そんな、赤ちゃんのために、そして大切な子どもを身籠もるお母さんのために開発されたのが、純水をつくる浄水器ブランド「AQUA BEBE」なのです。
製造業の商品ブランディング事例vol.6|MHC株式会社 [AQUA BEBE]
パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治
パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。