現状把握からご納品まで、ひとつひとつ丁寧に。

ブランディング開発期間の目安とブランディングの流れをご紹介します。

Introduction

「成功するブランディング」の進め方

ブランディングの進行において大切なのは、病院・施設の立地や運営に対する考え方、設備やサービスの特徴、そして強みや他社/他院との違いを正しく理解して、独自性のあるデザインとして優位性を表現すること。また、病院やクリニック、老人ホームや訪問介護・看護サービスなど、業種・業態らしさもしっかりと表現することで、患者・利用者様に安心や安全を感じて頂くとともに、その価値を伝えていくことです。
ブランディングは、キックオフミーティングから制作物の納品完了まで数ヶ月にも及ぶ制作となりますので、お互いの信頼関係も大切にしていきます。ご要望をしっかりと受け止め企画・デザインを進めさせて頂くのはもちろんのこと、企画やデザインの一方的な押し付けや無理強いは決して行いません。
地域に愛され、医療・介護従事者のみなさまの誇りとなる医療・介護ブランドの実現に向け、ひとつひとつ丁寧にデザインを行い、ブランディングの成功へと導きます。

ブランディング開発期間の目安

ブランディングにおける実施項目は、リサーチからはじまり、プランニング、フォーカス、市場調査、メッセージ開発、ブランドデザインと長期間に及びます。新規開院や開業の際は、事業開始日をブランドリリースのタイミングとしていくことが望ましい一方、リブランディングの場合は年度開始日や周年のタイミングに合わせ、ステークホルダーに計画性が伝わるようブランドリリースを図ることが大切です。

ブランディングの流れ

ブランディングは、ご要望や考え方、貴社/貴院の現状を正しく理解することからはじまります。お手数ですが、まずはお問い合わせのうえ、詳細をお聞かせ頂けますようお願いいたします。

01.お問い合わせ/ご要望の確認

メールまたはお電話にてお問い合わせのうえ、ご要望をお聞かせください。必要に応じてご訪問やWebミーティングを設定させて頂き、さらに詳しくヒアリングをさせて頂きます。
初回のヒアリングはとても重要なフェーズです。この段階でご希望やご要望を正しく把握できていない場合、以降にご提案させて頂く実施プランにズレが生じる可能性があります。大変恐縮ですが、お問い合わせ頂くご担当者様は、貴社/貴院のご意向を明確にして頂いたうえで、ご相談頂けますようお願い申し上げます。

02.実施プランのご提案/フィードバック

前段でヒアリングさせて頂きましたご要望に弊社からのご提案を加え、実施プランのご提案をさせて頂きます。ご提案内容には、具体的な実施項目やお見積もり、リリースまでの大まかなスケジュール表が含まれます。
この段階でご提案させて頂く実施プランは、初期段階のヒアリング結果より策定するプランとなりますので、ご提案内容をたたき台として貴社/貴院のご要望やご予算を加味し、さらに現実的な実施プランへとブラッシュアップしていくことも可能です。

03.ご契約の締結

前段でご提案させて頂く実施プランが確定しましたら、正式なご契約へと進めさせて頂きます。ご契約書はNDA(秘密保持契約書)をはじめ、ご契約内容によりブランディング請負契約書、またはご発注書にて締結をさせて頂きます。
※貴社/貴院でご契約書のご用意をご希望される際は、雛形を事前に共有頂くなどご相談ください。ご要望に柔軟に対応してまいります。

04.目標設定に向けたリサーチ

ブランディングは「どのようなブランドを目指すか」という目標設定と、目標に向けた「課題の抽出」が不可欠です。オリエンテーションやヒアリングなど、綿密な情報共有から「貴社/貴院のあるべき姿」を導き出し、ブランドの方向性を検証していきます。

(1)プロジェクトチームの編成
はじめに、弊社側・貴社/貴院側のプロジェクトチーム編成を行います。外部への発信だけでなく社内浸透が成されて初めてブランディングは成功だと言えることから、貴社/貴院側のプロジェクトチーム編成は特に重要です。

(2)ヒアリングシートへのご記入
約50項目にわたる質問項目にご回答頂き、貴社/貴院の理解を深めることでオリエンテーションに備えた事前準備を行います。

(3)オリエンテーション
貴社/貴院の全体像を深く理解することを目的に対話形式でオリエンテーションを行います。まだ見つけられていない本当の魅力を見つけ、言語化しきれていない魅力や課題を抽出していきます。

(4)社内アンケート
プロジェクトチームだけでなく、多くの従業員からの意見収集を行います。匿名でのWebアンケート形式とすることで、従業員の本音を引き出していきます。なお、質問項目は課題に応じて準備を行います。

(5)市場ニーズ/他社・他院コンセプトの確認
消費者インサイトの仮説を立て、WebやSNSより市場ニーズを探ります。また、競合他社/他院の簡易調査を行い、貴社/貴院の独自性を検証していきます。

(6)ワークショップ
従業員との意識共有や意見徴収を目的にワークショップを開催。社内アンケート結果をもとに1回3時間×2回実施し、項目ごとに一つの結論へと導きます。

(7)目標設定
改めてプロジェクトのゴール設定を行い、明確な目標に向けた戦略考察へとつなげていきます。

(8) 戦略考察/実施施策の検討
他社/他院との違いや貴社/貴院らしさが伝わるよう、ゴールまでの道筋と具体的な実施項目の再検討を行います。

05.強みの定義とターゲティング

貴社/貴院にはどのような強みがあり、らしさはどこにあるのかを定義していきます。また、貴社/貴院の目指すブランドは、業界においてどのポジションに位置し、主となるターゲットはどのような人物像であるのか、どのようなニーズを持っているのか。不明瞭な点をすべて言語化することで、ブランドのあるべき姿を明確にしていきます。

(1)貴社/貴院分析
3C/SWOTなどのフレームワークを用い、貴社/貴院の現状と将来の展望、競合他社/他院の優位性、市場ニーズなどを把握します。

(2)強み・らしさの定義
これまでのリサーチ結果やご要望を踏まえ貴社の魅力を抽出し、強み・らしさとして定義していきます。

(3)ポジショニング
強み・らしさを最大限に発揮できるポジションを明確化することで競合を見出し、以降の戦略を策定していきます。

(4)ターゲティング
貴社/貴院のサービスを必要とするターゲット層を明確化することで、ブランドのあるべき姿を明確化していきます。

(5)ペルソナ設定
ターゲットをさらに深掘りし、リアリティのある人物像になるよう具体的な要素を設定することで、ターゲット像のブレを無くしていきます。

06.市場調査 

さらに深掘りした消費者調査をご希望の際は、マーケティングリサーチを実施します。Webを利用したネットリサーチでの定量調査や、座談会形式のグループインタビューで収集する定性調査が主な調査手法となります。
※定量調査/定性調査はご要望に応じて別途見積もりとなります

(1)ネットリサーチ
消費者の意見を聞くためにアンケートモニターに対してインターネット上で行う市場調査です。調査対象者を細かく絞り込むことができます。

(2)グループインタビュー
5~8人を1室に集め、座談会形式でインタビューを行う調査手法です。調査対象者の生の声をダイレクトに収集することができます。

07.ブランドメッセージ開発

病院・施設、そして設備・サービスの特徴や強みを、患者・利用者の価値に置き換え、貴社/貴院と患者・利用者様が共通して望むブランドの存在価値を言語化していきます。ブランドメッセージの詳細は、独自性の言語化「ブランドメッセージ開発」にてご確認ください。

08.ブランドデザインの具現化

ここまでに明文化されたブランド像をブランドデザインとして具現化していきます。ブランドデザインは、貴社/貴院の価値に一貫性を持たせ、社内・社外に浸透を図る重要なツールとなるため、最も重要なフェーズとなります。ブランドデザインの詳細は、独自性の具現化「ブランドデザイン開発」にてご確認ください。

09.ブランディングの完了・ご納品

完成したブランディングツールの納入を持って、ブランディングの完了・ご納品となります。ロゴはデータ納品、ホームページは本公開、パンフレットやリーフレットは現物の納入、看板は施工完了を持ってご納品とさせて頂きます。

10.ブランド・マネジメント

ブランディングは、継続してその価値を高めていくことが大切です。以降、必要に応じたブランディングツールの追加開発や、社内モチベーションの向上施策を行うなど、さらなる社内浸透を図りブランドロイヤリティ(※)を高めることで、患者・利用者様への対応力強化を図ります。

※ブランドロイヤリティとは
特定のブランドに対する消費者の忠誠心や選考度を意味しています。分かりやすく言い換えると、消費者がそのブランドへの愛着心をどの程度抱いているかを指しており、類似サービス・製品であっても、ブランドロイヤリティの度合いにより、消費者は特定のブランドを選考しています。