その採用サイト、ちゃんと届いてますか?

“読まれる”ではなく、“共感される”採用サイトへ。Z世代にも響く、スマホ世代のための採用LP設計とは?

Introduction

なぜ今、採用LPなのか?

近年、採用活動のあり方は大きな転換期を迎えています。少子高齢化が進み、企業間の人材獲得競争はますます激化。特に若年層の採用においては、従来の求人媒体や合同説明会だけではなかなか反応が得られないという課題が浮き彫りになっています。

こうした背景の中で、注目されているのが「採用に特化したランディングページ(LP)」の活用です。

若手世代、特にZ世代は、日常的にスマートフォンで情報収集を行い、直感的でビジュアル重視のコンテンツを好む傾向にあります。また、企業選びにおいては「理念や働く人の雰囲気」「リアルな職場の様子」といった“共感できるストーリー”を求めています。つまり、ただ条件や待遇を並べるだけでは、心を動かすことが難しいのです。

採用LPは、こうした若手層の情報行動にフィットするツールです。会社の世界観をビジュアルとコピーで魅力的に表現し、動画や社員インタビューなどを通じて“人の温度感”を伝えることができます。さらに、職種別・ターゲット別にページを最適化することで、より精度の高いアプローチが可能になります。
また、1ページ完結のLP型採用サイトはSNS広告や検索連動型広告との相性も良く、スピーディーかつ柔軟な運用ができる点も大きなメリットです。従来のコーポレートサイトとは異なり、「応募」という明確なゴールに向けて簡潔に設計されたLPは、コンバージョン(応募率)向上にも寄与します。

採用のあり方が変化する今だからこそ、採用LPは単なる“トレンド”ではなく、“戦略的ツール”としての価値を持っています。これからの時代に合った採用活動を実現するための第一歩として、多くの企業にとって導入すべき選択肢だと言えるでしょう。

【特徴1】情報を凝縮。「1ページ完結型」で伝えたいことがすぐ届く

採用LP最大の特徴は、必要な情報を1ページ内で完結させている点です。閲覧者はページ遷移をせずに、スクロールするだけで企業の魅力・募集要項・社員の声・応募フォームにたどり着けます。
情報が分散しないため、閲覧者にとってストレスが少なく、離脱を防げる構造になっています。特に若年層のような「スピード感」を重視する層にとって、1ページ完結は非常に親和性の高いスタイルです。

【特徴2】スマホファースト設計。縦スクロールだけで完結する操作性

現代の求職者、特に20代~30代の若手層は、情報収集の7割以上をスマートフォンで行っているという調査結果もあります。
採用LPでは、こうした行動特性に最適化し、縦スクロールのみのシンプルな操作性を実現。タップや複雑なメニュー操作を必要とせず、片手で直感的に閲覧できるため、移動中やスキマ時間でも情報をスムーズに受け取ってもらえます。
この「ストレスフリーな導線設計」は、応募率の向上にも直結します。

【特徴3】自由なデザインで「自社らしさ」を最大限に表現できる

一般的な求人サイトやテンプレート型の採用ページと異なり、採用LPはデザインの自由度が非常に高いのが特徴です。フォントや配色、レイアウト、写真の使い方まで細かくカスタマイズできるため、会社のカルチャーや雰囲気を“視覚的に伝える”ことができます。
また、ストーリー性のある構成や、アニメーション、動画コンテンツなども盛り込めるため、応募者の記憶に残る印象的なページが作成できます。「他社と差別化したい」「ブランディングも兼ねたい」といった企業には最適な手法です。

LP型採用サイト 4つのメリット

〜応募率を高め、採用活動を効率化する“攻め”の採用ツール「採用LP」
人材獲得競争が激しさを増す中、従来の採用手法ではなかなか成果が出にくくなってきています。そんな今、多くの企業が注目しているのが「LP型採用サイト」です。
ランディングページ(LP)を活用した採用サイトは、ターゲット層に絞った訴求が可能で、応募者に“響く”情報を無駄なく伝えることができるのが特徴です。
なぜ今LP型採用サイトが選ばれているのか、その具体的な4つのメリットを通して、採用活動の新しい可能性をご紹介します。

【メリット1】応募導線が明確で、コンバージョン率が高い

LP型採用サイトは、「応募」をゴールとした明確な導線設計が可能です。
コーポレートサイトの採用ページや採用サイトは情報が多岐にわたるため、求職者が迷いやすく離脱してしまうこともありますが、LP型採用サイトでは“ストーリー仕立て”で魅力を伝えながら、自然な流れで応募フォームやLINE連携に誘導できます。これにより、応募率(CVR)の向上が期待できます。

【メリット2】採用ターゲットに合わせ最適な情報設計ができる

LP型採用サイトは、「1職種・1ペルソナ」に特化した構成が可能です。たとえば営業職向け採用LPと、エンジニア職向け採用LPを分けて制作すれば、それぞれに響く言葉やキャッチコピー、社員の声を掲載するなども可能です。
結果として、自社にマッチした人材からの応募が増えるという質的なメリットが期待できます。

【メリット3】SNS広告やWebマーケティングとの相性が抜群

Instagram、X(旧Twitter)、YouTube広告などで集客した場合、採用LPへの直接誘導がスムーズです。SNSと連動させることで、企業の雰囲気や働く魅力をストーリーとして訴求でき、自然な応募動線を作ることが可能になります。
加えて、アクセス解析やABテストなども行いやすいため、PDCAサイクルを回しながら効果改善を図れるのも大きな強みです。

【メリット4】制作期間が比較的短く、コストパフォーマンスが高い

LP型採用サイトは1ページ完結型のため、短期間での制作が可能です。「すぐに採用を強化したい」「イベントやキャンペーンに合わせたい」といった企業にとっては特に、スピード感のある対応ができる点も大きな利点だと言えます。
デザインや内容を都度容易に更新できるため、一度作って終わりではなく、継続的な運用資産として活用できるのも採用LPの魅力です。

LP型採用サイト制作で失敗しがちなポイント

LP型採用サイトは、情報を集約し、ターゲットに合わせて訴求できる優れた採用手法ですが、「作れば必ずうまくいく」というものではありません。むしろ制作や運用の方法を誤ると、期待していた効果が出ないばかりか、応募のチャンスそのものを逃してしまう可能性もあります。
ここでは、LP型採用サイトにおいて企業がつまずきがちな4つの典型的な失敗パターンを解説します。ありがちな落とし穴をあらかじめ理解し、事前に回避することで、採用活動の成果を最大化していきましょう。

【失敗1】 情報を詰め込みすぎて結局読まれない

採用LPは1ページにすべてをまとめられるのが強みですが、だからといって過剰に情報を盛り込みすぎると逆効果です。長すぎる文章や関係性の薄いコンテンツが並ぶと、ユーザーは途中でスクロールを止めて離脱してしまいます。
「誰に」「何を伝え」「どう行動してほしいか」を明確にし、情報の優先順位を整理することが成功のポイントです。

【失敗2】 応募フォームが長すぎて離脱される

せっかくページを最後まで読んでもらっても、応募フォームが長く複雑だと、その時点でユーザーの熱量が下がってしまいます。
特にスマホユーザーにとって、何十項目もの入力は大きなストレスです。「名前」「連絡先」「志望動機」程度の簡易フォームや、LINEでの応募連携なども視野に入れ、まずは応募のハードルを下げる工夫が求められます。

【失敗3】 ビジュアルが弱く印象に残らない

採用LPでは、第一印象=デザインの印象です。テキスト中心で視覚的なインパクトが弱いと、印象に残らずスルーされてしまうリスクがあります。
写真や動画、イラストなどのビジュアルコンテンツを適切に活用し、企業の空気感や人の魅力が伝わる構成にすることが重要です。特に「社員の表情」や「働く様子」が伝わる素材は、共感を呼びやすく応募意欲を高めます。

【失敗4】 更新・改善をしないまま放置

採用LPは“作って終わり”ではありません。広告と連動して運用する場合も多いため、アクセス解析やABテストによる改善を継続することが成果のポイントです。
例えば、「どのセクションで離脱が多いか」「どのボタンのクリック率が高いか」など、データを元に少しずつ内容をブラッシュアップすることで、応募率の向上やターゲットの精度アップが期待できます。放置してしまうと、せっかくの採用LPも効果を発揮できず、機会損失につながります。

LP型採用サイト 制作成功6つの秘訣

〜“共感と行動”を生む、成果につながる採用LPのつくり方〜
LP型採用サイトは、限られたスペースで自社の魅力を最大限まで伝え、応募という明確なアクションにつなげる“攻めの採用ツール”です。
しかし、ただ見栄えの良いページを作るだけでは、本当に効果のある採用LPにはなりません。重要なのは、「誰に、何を、どう伝えるか」という戦略的な設計と、ユーザー視点に立った細やかな工夫です。
ここでは、LP型採用サイトを“成果につながるツール”として機能させるための6つの成功ポイントを、具体的な視点でご紹介します。これから採用LPを作る企業も、すでに運用している企業も、改善のヒントがきっと見つかるはずです。

【秘訣1】ターゲット(ペルソナ)を明確に設定する

まず最初に行うべきは、「誰に向けた採用LPなのか」を明確にすることです。年齢、性別、職種、キャリア志向、価値観など、細かくペルソナを設定することで、どのような言葉や表現が響くのか、どんな情報を重視するのかが見えてきます。
これにより、ページ全体のトーンや構成、使用する写真や動画もブレずに設計することができるため、“共感を生む採用LP制作”へとつながります。

【秘訣2】ストーリー性のある構成で“共感”を生む

「理念に共感した」「働く人に惹かれた」など、最近の求職者は企業の“人間的な側面”を重視しています。そのため、LPは単なる情報の羅列ではなく、ストーリー仕立てで企業の魅力を伝えることが重要です。
たとえば、代表の想いや入社後の成長ストーリー、社員の一日などを順序立てて構成することで、見る人の感情を動かす採用LPになります。情報は感情を通して記憶され、印象に残る採用体験を提供できます。

【秘訣3】応募までの導線をシンプルに設計する

せっかく興味を持ってもらっても、応募導線が複雑だったり、フォームが分かりづらかったりすると離脱につながります。応募ボタンは目立つ位置に複数配置し、クリック後もスムーズにフォームへ進めるよう設計しましょう。
フォーム自体も最小限の入力項目に絞り、「まずは気軽に話を聞きたい」というユーザー心理に寄り添うことで、応募のハードルを下げることが大切です。LINEやチャット応募の導入も効果的です。

【秘訣4】ビジュアルとコピーでブランドを体現する

採用LPの印象を大きく左右するのが、「写真」「動画」「コピー」の3要素です。文字だけでは伝わらない企業の空気感を、社員の表情や働く風景などのビジュアルで表現しましょう。
また、キャッチコピーや見出し文も単なる説明ではなく、自社の理念や想いが伝わるメッセージ性のある言葉にすると効果的です。こうしたビジュアルとコピーの統一感が、「この会社で働きたい」と思わせる決め手になります。

【秘訣5】スマホファーストで設計・検証する

現代の求職者の大半はスマホで採用情報を閲覧しています。にもかかわらず、パソコン中心の設計になっている採用LPは、見づらさ・操作しづらさからすぐに離脱されてしまう可能性があります。
縦スクロールだけで完結する構成、適切なフォントサイズ、タップしやすいボタンなど、スマホでのユーザー体験を最優先にした設計が成功の必須条件です。実際にスマホでの操作感を確認しながら改善を進めましょう。

【秘訣6】データを元に改善を繰り返す(運用型LPへ)

LPは一度作って終わりではなく、運用しながら成果を伸ばす“育てるツール”です。Google Analyticsやヒートマップツールを活用し、どのセクションでユーザーが離脱しているか、どのボタンがクリックされているかを分析しましょう。
仮説を立ててABテストを行い、テキストやデザインを微調整することで、応募率や質の改善に直結します。継続的に改善を重ねることで、採用LPは強力な採用資産へと進化します。

成功するLP型採用サイト制作事例4選

近年、採用競争の激化や求職者の情報行動の変化により、「伝わる採用ページ」の重要性が高まっています。中でも注目されているのが、ターゲットに刺さる訴求をシンプルかつ強力に実現するLP型採用サイトです。
ここでは、実際に成果を上げている企業のLP型採用サイトの制作事例4選をご紹介。専門性の高い業種や、他社と差別化を図りたい企業がどのように「共感」と「行動」を生むページをつくっているのか、そのポイントをぜひご参考ください。

株式会社国際電気|採用LP制作事例

国際電気は、防災・放送・金融などの社会インフラを支える事業を展開していますが、その専門性の高さから、学生に仕事内容が伝わりにくいという課題を抱えていました。
そこで、新たに採用LPを制作し、オリジナルイラストで街の風景に同社の技術が自然に溶け込む様子を描くなど、直感的に理解できるビジュアル表現を工夫しました。
また、職場での撮影を通じて、明るく風通しの良い社風をリアルに伝えるとともに、「事業紹介」「社員インタビュー」「教育制度」など、学生が入社後のイメージを描きやすい充実したコンテンツを掲載。わかりやすく親しみやすい情報発信により、共感と理解を高め、応募意欲の向上につなげています。

株式会社国際電気|採用LP制作事例

株式会社日立建設設計|採用LP制作事例

日立グループの建設設計会社、株式会社日立建設設計の採用サイトを新たに制作しました。従来はコーポレートサイト内で簡単な情報のみの掲載でしたが、今回は採用LPとして全面リニューアルを実施。
トップにはコアバリュー「Shape the Space, Design the Next.」を掲げ、想像をかき立てる余白を活かしたデザインを採用。社長メッセージやプロジェクト紹介、職種紹介、働く環境など、仕事内容や社風が伝わるコンテンツを拡充しました。
社員の声には検索・ソート機能を追加し、新卒・キャリア問わず、閲覧者が自分に近い事例を見つけやすい構成に。より多面的に同社の魅力を伝える、採用力の高いサイトに仕上がりました。

株式会社日立建設設計|採用LP制作事例

株式会社レゾナック・テクノサービス|採用LP制作事例

マイナビスペシャル情報ページとして制作した採用LPは、仕事内容、技術紹介、先輩社員、数字で見る、フォトギャラリーという5つのコンテンツで構成。仕事内容は化学の記号である六角形のインデックスで、キャリアを選べることを表現しました。若手社員のインタビュー記事や職場写真、働き方を示す数字によって、同社の社風や働きやすさを伝えています。

株式会社レゾナック・テクノサービス|採用LP制作事例

株式会社ファミリー|採用LP制作事例

マイナビスペシャル情報ページとなる採用LPは、同社の魅力を直感的に理解できるよう1ページ完結型で制作。ファーストビューにはアニメーションを加えて登場感を演出しました。営業、整備、カスタマーアテンダントと3つの職種紹介や1日の働き方、先輩社員のインタビューを掲載するとともに、企業の特徴を数字でみるコンテンツも掲載。多くの企業情報が集まるナビサイトにおいて、目をひくこと、そして短時間で素早く理解できる直感的なデザインであることを意識して制作しました。

株式会社ファミリー|採用LP制作事例

まとめ:Z世代にも響く、スマホ世代のための採用LP

LP型採用サイトは、単なるWebページではなく、企業の“魅力”と“想い”を応募者に届けるための戦略的なツールです。従来の採用方法ではリーチしきれなかった層にも的確にアプローチでき、企業と求職者を“共感”でつなぐことができます。
ただし、効果の最大化には、「ターゲット設定/構成/ビジュアル/導線/スマホ最適化/継続的な運用改善」の6つのポイントを押さえることが大切です。
これからの採用活動は「作る」から「育てる」へ。応募者との最初の接点を、最良の体験に変えるために、LP型採用サイトを活用し、御社ならではの魅力をしっかりと伝えていきましょう。

ブランディングチーム

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。

記事制作/プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO 豊田 善治

東京のブランディング会社 パドルデザインカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。