絶対やってはならない、不正なSEO対策7選。

検索エンジンを欺き、不正に検索上位表示を図るブラックハットSEOとは。

Introduction

ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEOとは、「不正な手法で検索順位の上昇を図るすべての施策」を指しています。ブラックハットSEOに認定されてしまうと、検索順位の上昇どころかGoogleからの手動ペナルティを課せられる危険性も孕んでおり、検索エンジンのインデックスから削除されてしまう可能性もあり、結果、検索に一切ヒットしない事態を招きます。絶対にやってはならないブラックハットSEO。その代表的な施策は次の通りです。

1.外部リンクの不正取得
2.隠しテキスト
3.ページの自動生成
4.コピーコンテンツ(ミラーページ生成)
5.キーワードの乱用(ワードサラダ)
6.代替えテキストへのキーワード乱用
7.クローキング

では、どんなSEO手法なのか詳しくみていきましょう。

1.外部リンクの不正取得

外部サイトから自社サイトへの被リンクは、SEOの中でも最も効果的な施策のひとつであると言えます。そのため、SEOに力を入れるWebサイトでは、少しでも多くの被リンクを得られるよう、質の高い価値あるコンテンツを開発し、多くのユーザーから認められるよう日々努力を重ねています。
これを逆手に取り、外部リンクを不正取得する行為はGoogleガイドラインに違反するブラックハットSEOに該当します。不正取得には次のような行為があげられます。

・業者から外部リンクを購入する
・自作自演で被リンクを取得する
・ブログなどにメッセージを書き込み被リンク設定する
・過剰な相互リンク(リンクファームへの参加含む)

一昔前は多くのSEO業者がリンクファームを形成し、質の低い被リンクを大量に設定することで対象サイトを上位表示する行為が横行しましたが、現在ではGoogle検索エンジンのアップデートにより不正な被リンクの見分けがつくようになり、完全なペナルティ対象として挙げられていることから、上記するような不正外部リンクの取得はほぼ無くなったと言えますが、知らぬ間に不正にならないよう注意が必要です。

2.隠しテキスト

人間には見えず、検索エンジンのみに情報が見えるようテキストをレイアウトする隠しテキストもGoogleガイドラインに違反するブラックハットSEOに該当します。

・背景とテキストを同色にする
・CSSを使用して画面外にテキストをレイアウトする
・フォントサイズを0で配置する

これらも今では見ることのなくなった手法ですが、検索エンジンが普及し出した時代には、対策ワードを乱用することで検索順位の上昇を狙う不正なSEOとして横行しました。

3.ページの自動生成

近年、AIによる文章生成などが話題となっていますが、ページの自動生成もGoogleガイドラインに違反するブラックハットSEOに該当します。自動生成されたコンテンツは、多くが他サイトからの引用であったり、文章が不自然になったりします。それらのコンテンツは「有意義ではないコンテンツ」としてGoogleから低品質なコンテンツと評価される可能性が高く、またその量が多くなるとペナルティの対象にも成りかねません。

4.コピーコンテンツ(ミラーページ生成)

他サイトと同様のページをまるまる複製する行為もブラックハットSEOに該当します。また、他社サイトからコンテンツをまるまる引用する行為は、著作権の侵害にもなりますので、コンプライアンスの観点からも絶対に行ってはなりません。
一方、自社で運用するサイトで、運用上必要なコンテンツを複数ページに展開する際は、各サイトでオリジナリティが出るようリライトを行う、または画像や図柄を追加するなどの一手間が必要です。

5.キーワードの乱用(ワードサラダ)

対策キーワードを必要以上に文章内に含ませる行為もブラックハットSEOに該当します。この場合、文法としては決して間違えていないが、対策ワードを盛り込みすぎているため文章として破綻しているなどが見られます。

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◼️ワードサラダ例(対策ワード:SEO対策)
SEO対策について紹介するページです。SEO対策は、Search Engine Optimazation(検索エンジン最適化)を意味し、検索エンジンからサイトに訪れるユーザーを増やすための施策の総称です。SEO対策は企業にとって大きなメリットをもたらすため、実施する企業が増えています。一方、過度なSEO対策はペナルティを受ける可能性を孕んでいるため、適度なSEO対策が必要です。SEOについての詳細をお知りになりたい方は、以下をご参照ください。
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上記は文法としては決して間違えてはいませんが、対策ワードを必要以上に盛り込んでいるため、文章としては不自然です。このように、必要以上に対策ワードを盛り込む行為は検索エンジンにスパムと判定され、Googleよりペナルティを課せられる可能性があるため、注意が必要です。

6.代替えテキストへのキーワード乱用

コンテンツ内の画像を意味する代替えテキスト(altタグ)にキーワードを乱用する行為もブラックハットSEOに該当します。代替えテキストは、検索エンジンに画像情報を正確に伝える役割を担います。画像に関係のないキーワードまで画像に大量に埋め込むと検索エンジンが画像情報を正確に把握できなくなるため、適切なキーワードを必要最小限に設定するのが望ましいと言えます。

7.クローキング

ユーザーが閲覧しているコンテンツとは別のコンテンツを検索エンジンに認識させる行為(クローキング)もブラックハットSEOに該当します。クローキングは例えば、「ユーザー表示は画像で、クローラーにはキーワードが大量に含まれるhtmlを表示する」、「不正なリダイレクトで、ユーザーと検索エンジン向けの転送ページで分ける」などがあります。

大切なのはGoogleガイドラインに準拠した正しいSEO対策

これらのブラックハットSEOは、どれも一昔前までSEO業者で横行していた不正なSEO対策ですが、現在では検索エンジンのアップデートによりほとんど見られなくなりました。自社でSEOを行う場合には、上記を一例として把握し、検索エンジンよりスパム認定されることのないよう注意することで、大半のリスクを回避することができると言えますが、一方外部のSEO業者に依頼する際は細心の注意が必要です。

一方、2023年現在、効果的と言われるホワイトハットSEO(Googleが公表するガイドラインに準拠した施策)は、ユーザーファーストに則り、ユーザーが満足する質の高い有意義なコンテンツの提供に他なりません。 SEOは、ユーザー目線で本当に必要とされるコンテンツを提供することを第一に、ひとつ一つ丁寧に読みやすいよう、デザインしていくことが大切です。