ホワイトハットSEO
効果の最大化を図る、5つのSEOテクニック。
Googleが公表するガイドラインを遵守し、検索上位表示を狙うホワイトハットSEOとは。
ホワイトハットSEOとは
ホワイトハットSEOとは、Googleが公表するガイドライン(検索エンジンのSEOルール)を遵守して検索上位表示を狙う、ユーザーファーストの検索エンジン最適化(SEO)です。ホワイトハットSEOの本質は、ユーザーに有意義なコンテンツを提供することにあり、そのテクニックには、キーワードリサーチ、メタ情報の最適化、UX最適化、そしてリンクビルディングなどがありますが、ユーザー満足度の向上が中長期的なSEOにつながることを念頭に、質の高い有意義なコンテンツ開発を行うことが最も重要なポイントです。正しく施策することで、高い効果を期待できるホワイトハットSEO。その代表的なテクニックは次の通りです。
1.キーワードリサーチ
2.メタ情報の最適化
3.質の高い有意義なコンテンツ開発
4.UX最適化
5.リンクビルディング
では、どんなSEOテクニックなのか詳しく見ていきましょう。
1.キーワードリサーチ
ホワイトハットSEOの本質となるコンテンツ開発を行うにあたり、まず初めに行わなければならないのが市場ニーズを知ることです。いくら良質なコンテンツを開発しても、それを知りたいユーザーが存在しなければ、そのコンテンツは市場価値が低いということになってしまうからです。
市場ニーズは「検索クエリ」のボリュームで計ることができますが、検索クエリとそのボリュームは以下ツールを活用して調べることができます。
◉Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーの「新しいキーワードを見つける」から「キーワードから開始」に該当キーワードを入力することで、関連するキーワードをリストアップすることができます。また、「Webサイトから開始」では、入力したWebサイトからキーワードを抽出することができます。
Googleキーワードプランナーを上手に利用することで、予定するキーワード近しい関連ワードを探ることができる他、競合他社サイトからも目ぼしいキーワードを抽出することができるため、コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)を実施する前に実施することをお勧めしています。
◉Googleサジェスト
Googleの検索窓にキーワードを入力すると、他ユーザーが実際に検索している検索クエリが表示されます。Googleサジェストに表示される検索クエリは需要の高いキーワードのため、ビックワードから派生するサブワードをさらに広げていく際のキーワード選定に役立ちます。
◉Google Search Console
ページ公開から数ヶ月後、Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」から該当ページへのインプレッションがあるキーワード一覧を確認することができます。検索順位が高くインプレッションが多いページは順当な成果が期待できると言えますが、検索順位が決して高くないのにも関わらず多くのインプレッションを得ているページがあった場合、そのキーワードの検索需要が高いことを示していると言えるため、該当ワードをさらに詳しく深掘りしたコンテンツを開発するなど、新たな対策のヒントを得ることができます。
◉さらに検索ボリュームを詳しく調べる
具体的な検索ボリュームは、Googleが提供する「Googleキーワードプランナー」の他、無料で使用できるサイトが多数リリースされています。さらに精度の高いSEO分析を希望の場合には有料サービスも準備されていますので、必要に応じて活用してみてください。
《検索ボリュームを詳しく調べるサービスの一例》
Ubersuggest
aramakijake.jp
ruri-co
2.メタ情報の最適化
メタ情報は検索エンジンや検索ユーザーに対し、ページのコンテンツを要約して正しく伝えるために記述する情報で、SEOに直接的な効果をもたらすため、とても重要な要素であると言えます。では、メタ情報にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
◉タイトル(meta title)
タイトルは、そのページのタイトルを30文字程度で表したもので、ページを要約して検索エンジンに伝える最も重要な記述です。直接的なSEO効果が高く、検索結果のタイトルとしても表示されることから、サイトへの誘導にも多大な影響を及ぼします。 タイトルには必ず対策ワードを含め、検索ユーザーから見ても魅力的なタイトルにすることが肝要です。また、1ページ1タイトルを厳守し、検索ユーザーにとって有意義で見やすく分かりやすいコンテンツに仕上げることが大切です。
◉メタディスクリプション(meta description)
メタディスクリプションは、そのページの内容を120文字程度で表したもので、検索結果のタイトル下に表示される説明文となることから、サイトへの誘導にも多大な影響を及ぼします。なお、検索結果には80文字程度までしか表示されないため、対策キーワードは冒頭に記載し、重要なメッセージは80文字以内に収めるのがベストです。ちなみに、直接的なSEO効果はありません。
◉OPGタグ(meta property属性)
OPGタグは、Instagram/Facebook/XなどのSNSで共有された際に、ページのイメージ画像やディスクリプション、URLなどを正しく表示させるための記述です。SNSでシェアされた際にどのように表示されるかは、SNSからの流入数を大きく左右するため、OPGタグの設定は不可欠だと言えます。
◉Noindex,nofollow(meta robotで指定)
Noindex,nofollowは、検索エンジンに対しページをインデックスしないように、または、サイト内で動線が設定されている場合には、クロールしないように指定する記述です。低品質なページをユーザーに見せないよう、または、検索エンジンにインデックスしないことで、SEOマイナス評価を避けるために使用します。
◉メタキーワード(meta keywords)
以前はSEOに効果があるとされていたメタキーワードですが、SEO業者が乱立しメタキーワードを不正利用したことを受け、Googleがアルゴリズムを変更したことから、今ではSEO効果はほぼ無いと言われています。
3.質の高い有意義なコンテンツ開発
ユーザーの満足度を最重要視するGoogleにとって、最も評価すべきWebページは「質が高く、ユーザーにとって有意義で、独自性のあるコンテンツ」であることは言うまでもありません。また、Googleガイドラインでは品質コンセプトは次のように広く言及されています。
1. 専門性、権威性、信頼性(E-A-T)
・専門性:コンテンツ制作者の専門性
・権威性:コンテンツ制作者およびWebサイトの権威性
・信頼性:コンテンツ制作者およびWebサイトの信頼性
2. Your Money of Your Life
人々の幸福、健康、財政、安全に影響を与える可能性があるページ
詳細な解説は省きますが、これらの要件を満たした有意義なコンテンツをいかに提供していくかが、コンテンツSEOで高い評価を得るためのポイントになると言えるため、コンテンツ開発時にはユーザーにとっての利益を念頭に、価値の高いコンテンツ開発を行うことが肝要です。
4. UX最適化
UXはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、顧客体験を意味しています。Webサイトの1ページであっても、ユーザーが快適に情報を閲覧し、理解できることが大切であるため、コンテンツSEOの際は読みやすい文字の大きさで、図解や画像を織り交ぜ、ユーザーが直感的に理解できるページデザインに仕上げることが大切です。
一方、「UXが検索順位に及ぼす影響」という視点で見ていくと、直接的な影響があるとは断定できませんが、Googleが公表する「Googleが掲げる10の事実」の一つ目にある「ユーザーに焦点を絞れば、他のものは後からすべてついてくる。」から解釈すると、検索結果に影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
事実、UX最適化されたWebサイトは、サイト内の滞在時間が長くなり、1セッションあたりのページビュー数も高くなる傾向があることから、検索エンジンの高い評価を得ています。これらの評価を積み重ねることで、サイト全体の評価を高め、該当サイトの上位表示へと繋げることができるのです。
5. リンクビルディング
リンクビルディングとは、外部サイトから対象サイトに対して被リンクを受けることを指しています。被リンクは、SEOでとても重要視されている評価の一つである一方、人工的な被リンクや不自然な被リンク、質の低いサイトからの大量被リンクなどはペナルティの対象となるため注意が必要です。
被リンクを受けるためには、前述する「質の高い有意義なコンテンツ開発」が最も有効な施策だと言えますが、中でもアンケート結果などのデータ公開はキラーコンテンツになり得ると言えます。また、プレスリリースの配信なども効果的な施策のひとつです。
Googleが公表するホワイトハットSEOの基本となるガイドライン
SEO対策を行う際は、まずはGoogleが公表するガイドラインを正しく理解し、ユーザーファーストで実直なコンテンツ開発を行うことが大切です。そのためのガイドラインは以下よりご覧頂けます。
Google検索の基本事項(旧ウェブマスターガイドライン)
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドライン
検索品質評価ガイドライン(英語版のみ)
有意義なコンテンツ提供が結果につながる
ここまでホワイトハットSEOについて記述してきましたが、結論「検索ユーザーのためになる有意義な情報提供を行う」こと。SEOの本質はこの1点に集約されます。
少しでも違和感を感じるSEOはすべて避け、できるだけ独自性の高い有意義なコンテンツ提供を行い、それを積み重ねていくことだけが、成功へとつながるSEO対策であることは間違いないため、安易にSEO業者を利用する前に自社でできることをしっかりと議論し尽くすことをお勧めします。