会社案内の費用、まるっと解説します。

会社案内の制作費を項目別にわかりやすく解説。予算の目安がすぐにわかります。

Introduction

会社案内の制作費って実際いくらなの?その項目と制作費の目安を公開

会社案内を作りたいけど、どれくらいの費用がかかるのかイメージがつかない…そんなお悩みをお持ちの方に向けて、会社案内制作にかかる主な項目と制作費例を詳しく解説します。企画・デザイン・撮影・印刷など、制作の流れと費用の内訳を知ることで、予算の概算見積もりを把握することができます。

会社案内制作にかかる主な項目

会社案内は、企業の顔とも言える重要なコミュニケーションツールであるため、自社の魅力や強みを効果的に伝えるには、企画段階から完成まで、いくつもの工程を丁寧に進める必要があります。ここでは、会社案内制作にかかる主な項目について、それぞれの役割や内容を詳しくご説明いたします。

◉コンセプト開発

会社案内を制作するうえで最も重要な工程のひとつが、「コンセプト開発」です。これは、デザインやライティングの前段階にあたる、会社案内全体の“核”となる考え方や方向性を決定するプロセスです。コンセプトがしっかりと定まっていなければ、どれほど洗練されたデザインや文章であっても、伝えたいメッセージに一貫性がなく、読み手の心には届きにくくなってしまいます。

コンセプト開発では、まず「誰に何を伝えるか」という目的を明確にします。たとえば、新卒採用を目的とする会社案内と、取引先への信用獲得を目的とする会社案内とでは、伝えるべき情報や語り口が大きく異なります。そのため、ターゲットの設定、会社の強みの抽出、競合との違いなどを丁寧に整理する必要があります。

このプロセスでは、経営者や広報担当者との打ち合わせを通じて、企業の理念、事業の本質、ブランドイメージ、これからのビジョンなどを掘り下げていきます。そして、そこで得られたキーワードや方向性をもとに、会社案内全体を貫くコンセプト=“伝えたい世界観”を言語化します。たとえば、「信頼と革新を伝える未来志向の企業案内」「社員の人柄が伝わる温かみのあるパンフレット」など、目指すべきトーンや訴求ポイントがここで明確になります。

また、コンセプトは単なるキャッチコピーではなく、デザインやレイアウト、写真の雰囲気、言葉遣いに至るまで、すべての要素に影響を与えるガイドラインのような役割を果たします。このため、コンセプトが明確であればあるほど、全体の統一感が生まれ、読み手に対して強く印象に残る会社案内が完成します。初期段階でしっかりコンセプトを固めることで、その後の制作プロセスがスムーズに進み、質の高い会社案内の完成につながります。

◉企画・構成

まず最初の段階は「企画・構成」です。このフェーズは会社案内の方向性を決める非常に重要な工程のひとつであるため、ターゲットとなる読者や伝えたいメッセージ、そして会社の特徴や強みを明確に整理することが大切です。具体的には、どのような情報を盛り込み、どのような順序で伝えるのか、ページ構成や章立ての案を作成することから始まります。この段階でしっかりとした企画が練られていないと、その後の制作全体の質にも影響が出るため、十分な時間をかけて行うことが重要です。

◉デザイン・レイアウト

次に「デザイン・レイアウト」の工程です。会社案内は情報を伝えるだけでなく、ビジュアルから企業のブランドイメージや信頼感を感じ取ってもらう役割も担っています。デザイナーは企業のロゴやカラー、イメージに合わせて、ページ全体のバランスや写真、イラストの配置を考え、読みやすく且つ印象に残るデザインを制作します。ここでの工夫次第で、会社案内の魅力度が大きく変わるため、デザインのクオリティは非常に重要だと言えます。

◉写真撮影

会社案内における写真撮影は、文章だけでは伝えきれない企業の魅力や雰囲気を視覚的に伝えるための非常に重要な工程です。写真は、読者に対して企業の信頼感や親しみやすさ、プロフェッショナリズムを瞬時に印象付ける役割を持っているため、質の高い撮影が求められます。
撮影の対象は、代表者や社員のポートレート、オフィスや工場の内部、製品やサービスの様子、社内イベントや業務風景など多岐にわたります。これらの写真は、会社案内のストーリーやメッセージと連動しながら、企業の特色や強みを効果的に表現するために撮影を行います。
撮影には準備も必要で、撮影場所の選定や整理整頓、必要な小道具の準備など、事前にしっかりと計画を立てることが大切です。特に現場や工場の撮影では、安全面や周囲への配慮も忘れてはなりません。

◉取材・インタビュー

「取材・ライティング」は企業の魅力やメッセージを言語化して伝える重要なプロセスであるため、単に文章化するだけでなく、読み手に共感や理解を促し、企業の理念や強みを効果的に表現する文章に仕上げるなくてはなりません。
取材の段階では、代表者や社員へのインタビューを通じて、企業の歴史、ビジョン、経営方針、社風、サービスの特徴など、内側からの生の声を集めます。このプロセスは、会社案内の内容に深みと説得力をもたらし、他社との差別化にもつながります。質問の内容や進め方によりエピソードや価値観を引き出せるかが決まるため、経験豊富なライターやディレクターへの取材依頼を行うことが大切です。

◉ライティング

取材で得た情報をもとに、「ライティング(原稿作成)」を行う工程です。専門用語をわかりやすく説明しながら、ターゲットに響く言葉選びや構成を工夫し、企業の魅力がストーリーとして自然に伝わる文章を作り上げます。文章は読みやすさと説得力のバランスが重要であり、長すぎず短すぎず、適切な情報量にまとめる技術が必要です。
また、原稿は一度作成して終わりではなく、校正や修正を重ねて内容の正確さや表現の適切さを確認します。誤字脱字のチェックはもちろん、企業のイメージにそぐわない表現がないか、情報の整合性が取れているかを入念に確認することが大切です。

◉印刷・製本

最後に「印刷・製本」の工程です。デザインと原稿が完成したら、適切な用紙選びや印刷方法、仕上げ加工を決定し、実際に冊子として仕上げます。用紙の質感や厚み、光沢加工や特殊な折り方など、細かい部分で会社案内の高級感や手触りが変わるため、企業イメージに適した選択が重要です。仕様や印刷部数により印刷費は変動します。

会社案内にかかる制作費の目安

会社案内の制作費は、内容や目的、制作規模によって大きく異なります。どのような構成で、どの程度のクオリティを求めるかによって費用は変動するため、事前に全体像を把握しておくことが大切です。ここでは、主な制作項目ごとの費用感と、制作費の目安についてご紹介します。

「クオリティ重視でつくる会社案内」にかかる制作費の目安

コンセプト開発費:10万円〜
企業の理念や強み、ターゲット層などを整理し、会社案内の「核」となるコンセプトを言語化します。これにより、デザインや文章に一貫性を持たせ、より効果的な会社案内づくりが可能になります。

企画・構成費:20万円〜(A4size/8ページ)
目的やターゲットに応じて、どんな情報をどの順番で、どのように見せるかを計画し、ページ構成や掲載内容の設計を行います。完成物の「設計図」にあたる重要な工程で、制作全体の方向性を決める土台となります。

デザイン制作費:40万円〜(A4size/8ページ)
企業のブランドイメージや伝えたい雰囲気に合わせ、ロゴや写真、文字の配置、配色、フォント選定などを含むレイアウトを作成します。読みやすさと訴求力を両立させるために、視覚的な工夫が求められる重要な工程です。

写真撮影費:12万円〜(半日/4時間以内)
会社案内に掲載する人物・社内風景・製品・サービスなどを、プロのカメラマンが撮影します。企業の雰囲気や信頼感を伝えるうえで、写真は非常に重要な要素であり、印象に大きく影響します。

取材・インタビュー費:5万円〜(半日/4時間以内)
代表者メッセージや社員紹介、事業紹介などの内容を深掘りするために、ライターや編集者が実際に企業を訪問し、ヒアリング・インタビューを行います。文章の説得力や具体性を高めるために欠かせない工程で、企業の想いや強みを取材から引き出します。

ライティング費:2万円〜(1ページあたり)
取材・インタビューや提供資料をもとに、会社案内に掲載する文章をプロのライターが執筆します。読みやすく、正確で、かつ企業の魅力や想いが伝わるように構成・表現を工夫し、読者に伝わる文章に仕上げます。専門用語の整理、伝え方のトーン調整、読み手を意識した言葉選びなど、プロの視点が求められる重要な工程です。

印刷・製本費:ask
完成した会社案内データを紙に印刷し、冊子として仕上げるための最終工程です。使用する紙の種類や厚さ、製本の形式、部数によって費用は大きく変動します。仕上がりの品質は、企業の第一印象にも関わるため、用途や予算に合わせた最適な仕様選びが重要です。

会社案内パンフレットの制作事例

パドルデザインカンパニーがこれまでに手がけた、会社案内パンフレットの制作事例をご紹介します。企業様の特徴やニーズに合わせ、コンセプト設計からデザイン、取材・ライティング、写真撮影まで一貫して制作を行なっています。完成したパンフレットの魅力を通じて、当社の制作力と提案力が伝わりますと幸いです。

◉ヤマハサウンドシステム株式会社|会社案内パンフレット

各施設に最適な音響空間を提供するヤマハサウンドシステム株式会社様は、2024年の本社移転を機に、会社案内パンフレットを一新しました。ブランドレギュレーションに基づき、パープルを基調とした深みのあるカラーで全体を統一。構成は、ソリューションの紹介から施工プロセスの解説、そして豊富な納入実績の紹介へと自然に展開され、企業の強みが的確に伝わる内容となっています。「もっと、いい音を。」というコンセプトのもと、技術力と信頼性を視覚と情報の両面から訴求する、洗練されたデザインに仕上がりました。

ヤマハサウンドシステム株式会社|会社案内パンフレット

◉三洋貿易株式会社|会社案内パンフレット

既存の会社案内で見られた課題を洗い出し、「使いやすさ」と「伝わりやすさ」を重視した構成・デザインへとブラッシュアップしました。情報の取捨選択を行い、読みやすさを意識したレイアウトを設計。営業ツールとしての実用性を高めるため、閲覧時の導線にも配慮した構成を提案しています。また、ロゴのキーカラーを効果的に取り入れ、ムービーとのビジュアル統一を図ることで、新たなブランドイメージが印象づけられるデザインを実現しました。

三洋貿易株式会社|会社案内パンフレット

◉ケミコスクリエイションズ株式会社|会社案内パンフレット

日本で初めて漆黒リキッドのペン型アイライナーを開発した、ケミコスクリエイションズ様。オリエン時に特に印象的だったのは、市場でヒットしている多くのアイライナーが、同社の企画・製造によるものであるという事実でした。OEMという特性上、表には出にくい存在でありながら、数多くのメーカーから厚い信頼を得て、対等な立場でモノづくりを貫く姿勢。そのこだわりを「ケミコスのルール」として言語化し、会社案内パンフレットを制作しました。他と一線を画す品質の高さと誇りを、確かなデザインと言葉で表現しています。

ケミコスクリエイションズ株式会社|会社案内パンフレット

◉富士産業株式会社|会社案内パンフレット

企業理念「掲げる身内のつもりになった食事サービス」を表紙に掲げ、自社の想いをまっすぐに伝える会社案内パンフレットを制作しました。従来のサービス羅列型から脱却し、「想いを起点とした構成」へと刷新。飲食・給食業界では珍しい寒色を基調に、サービスの質の高さを直感的に伝えるデザインとしました。
「地域密着」「衛生管理」「人材教育」の3つの強みは、モノトーンのビジュアルとメッセージで表現し、そこに込められた想いを印象的に訴求。また、取引先に安心感を与えるため、運営管理体制を図解でわかりやすく紹介し、透明性と信頼性を強調しています。
後半では、医療・介護福祉・保育園・学校向けの食事サービスについて詳しく解説。営業ツールとしての機能も備えた、企業の魅力を余すところなく伝える一冊に仕上げました。

富士産業株式会社|会社案内パンフレット

◉THECOO株式会社|会社案内パンフレット

会員制ファンコミュニティアプリ「Fanicon」や、ライブ配信スタジオ「BLACKBOX3」など、テクノロジーを活用してエンタメ業界に新たな価値を創出し続けるTHECOO様のファクトブックを制作しました。主なターゲットは投資家でしたが、メディア向けとしても活用できる内容にしたいというご要望を受け、企業のビジョンやミッションに込められた力強い言葉――「できっこないに挑み続ける」「現状維新のパートナー」などを軸に、同社が大切にしている考え方を伝える構成を採用しました。
エンターテインメント業界を塗り替え、多様な色を加えていくという想いを表現するため、カラフルなペンキ(インク)をデザインモチーフに使用。THECOO様のチャレンジ精神や遊び心を、ビジュアルとコンテンツの両面から訴求するファクトブックに仕上げています。

THECOO株式会社|会社案内パンフレット

ブランディングチーム

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことで会社案内パンフレットを最適解へと導いていきます。

記事制作/プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO 豊田 善治

東京のブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。