08.撮影/収録
すべての事前準備が整いましたら、いよいよ撮影です。撮影にはビデオグラファー(カメラマン)や映像ディレクターをはじめ、企画・シナリオ構成に携わるコピーライターやクリエイティブディレクターなども立ち会い、企画の実現に向け撮影を進めていきます。ナレーションを必要とする動画の場合、スタジオでの録音またはナレーターから音声のみを提供いただく宅録のいずれかで対応していきます。
魅力や優位性を、音と映像で具現化する。
病院/介護施設の動画制作期間の目安から制作の流れをご紹介します。
動画は大きく「実写」と「アニメーション」の2種類に分類されます。実写とアニメーションでは、実施項目や進め方が多少異なる部分がありますが、病院や介護施設の動画制作では、院内や施設の雰囲気、設備や機能、医師・看護師・介護スタッフ紹介などが主な要素となることから、ここでは実写を前提とした動画制作の進め方をご紹介していきます。
動画制作における主な実施項目は、リサーチ、企画・シナリオ構成、撮影、編集の流れで行ないます。キャスティングやナレーションの有無により制作期間が大きく異なるため、ご依頼の際は納期に十分な余裕を持ち、検討段階からスケジュールのご相談いただくことをお勧めしています。
動画制作では、活用シーン、ターゲット、訴求内容など、動画/映像の用途・目的を正しく理解することからはじまります。目的や動画の長さ(尺)だけでは必要なソリューションのご提案には至りませんので、お手数ですが、まずはお問い合わせのうえ、詳細をお聞かせ頂けますようお願いいたします。
メールまたはお電話にてお問い合わせのうえ、ご要望をお聞かせください。必要に応じてご訪問やWebミーティングを設定させて頂き、さらに詳しくヒアリングをさせて頂きます。
初回のヒアリングはとても重要なフェーズです。この段階でご希望やご要望を正しく把握できていない場合、以降にご提案させて頂く実施プランにズレが生じる可能性があります。大変恐縮ですが、お問い合わせ頂くご担当者様は、貴社/貴院のご意向を明確にして頂いたうえで、ご相談頂けますようお願い申し上げます。
前段でヒアリングさせて頂きましたご要望に弊社からのご提案を加え、方向性を示唆するベンチマークと制作費の概算見積もりをご提案させて頂きます。この段階でご提案させて頂くお見積もりは、初期段階のヒアリング結果より想定したプランとなりますので、方向性やご予算のご承認後、ご契約を経て、貴社/貴院に即した具体的な企画・シナリオ構成の検討へと進めてまいります。
前段でご提案させて頂く実施プランが確定しましたら、正式なご契約へと進めさせて頂きます。ご契約書はNDA(秘密保持契約書)をはじめ、ご契約内容により動画制作請負契約書、またはご発注書にて締結をさせて頂きます。
※貴社/貴院でご契約書のご用意をご希望される際は、雛形を事前に共有頂くなどご相談ください。ご要望に柔軟に対応してまいります。
動画制作では、「どのような目的で」「誰に向けて」「何を伝えるか」を明確にして制作に取り組むことが大切です。オリエンテーションやヒアリングなど、綿密な情報共有から貴社/貴院の目的や目標を正しく理解し、企画・シナリオ構成の検討を進めていきます。
(1)ヒアリングシートへのご記入
約50項目にわたる質問項目にご回答頂き、貴社/貴院の理解を深めることでオリエンテーションに備えた事前準備を行います。
(2)オリエンテーション
貴社/貴院の全体像を深く理解することを目的に対話形式でオリエンテーションを行います。ヒアリングシートやご提供資料だけでは理解しきれていない詳細まで確認をさせていただくことで、貴社/貴院への理解をさらに深めていきます。
前項までのオリエンテーションやヒアリングをふまえ、企画・シナリオ構成のご提案を行います。企画・シナリオ構成は2案のご提案を基本としていますので、より貴社/貴院の意図に即した企画・シナリオ構成をご選定いただけます。以降、シナリオ修正のご要望やナレーション原稿の調整を行い、撮影準備を進めていきます。
《企画・シナリオ構成で決定する内容》
WHO:誰に向けて(ターゲット)
WHY:なぜ動画を作成するのか(提供価値)
WHAT:何を伝えるのか
HOW:どう伝えるのか
WHERE:どこで見せるか、どこで撮影するか
WHEN:いつ見せるか、いつ撮影するか
HOW LONG:動画の長さはどれくらいにするか
モデルや役者など、キャストさんの出演を要する企画の場合、キャスティングに向けたオーディションを開催します。オーディションは書類選考の他、ビデオ選考、面接などで行い、企画に適した出演者を決定していきます。また、ナレーションを要する動画/映像の場合はボイスサンプルでのオーディションを行い、ナレーターを決定していきます。
《出演者》
・企業ムービー:代表者、インタビュー対象者など
・ブランドムービー:役者、モデル、エキストラなど
・採用ムービー:採用担当者、インタビュー対象者など
・事例ムービー:お客様、担当者、開発者など
・教育用ムービー:ナビゲーター、担当者など
・CM:役者、モデル、エキストラなど
《出演者》
・ナレーター:ナレーションサンプルより決定(男性/女性など)
撮影当日、現場での混乱をきたさないよう事前の現場確認を行います。オフィスであれば、撮影場所に季節や時期を感じさせるもの(例えば、カレンダーやクリスマスツリーなど)がないか、広さや明るさは十分か、想定するアングルでの撮影は可能かなどを確認すると同時に、予備カットなどの想定も行います。屋外またはスタジオを使用する撮影の場合も同様に、撮影場所や撮影スタジオの選定から現地視察を行い、詳細を決定していきます。
すべての事前準備が整いましたら、いよいよ撮影です。撮影にはビデオグラファー(カメラマン)や映像ディレクターをはじめ、企画・シナリオ構成に携わるコピーライターやクリエイティブディレクターなども立ち会い、企画の実現に向け撮影を進めていきます。ナレーションを必要とする動画の場合、スタジオでの録音またはナレーターから音声のみを提供いただく宅録のいずれかで対応していきます。
撮影/収録をすべて完了した後、編集作業へと進めていきます。この編集作業では、撮影映像の構成だけでなく、BGMや仮ナレーションを充てるなど、まずはざっくりと全体構成を確認いただくための「粗編集」を初校としてご提出いたします。粗編集で貴社・貴院のご要望を細かく伺い、修正を行うと同時に本編集へと進めていきます。
粗編集でご指摘いただいた修正やご要望を加味すると同時に、実際のナレーションを合わせるなど、仕上がりに近い状態まで編集作業を進めていきます。この段階になると、ほぼ完成に近い状態の動画に仕上がっています。以降、細かな修正や調整を行い、ご納品準備を進めていきます。
完成した動画のデータ納入を持ってご納品とさせて頂きます。ファイル形式は「MOV形式」または「MP4」となります。DVDでのご納品(別途お見積もり)も可能ですので、ご希望の際は担当ディレクターまでご相談ください。
動画をはじめとするコミュニケーションツールは、企業/組織の成長や時代の変化に伴い加筆・修正が必要となります。年1回の定期的な修正対応や追加撮影での再編集ももちろん可能ですので、安心してお取引ください。