②ペルソナ設定
新卒採用であれば部活動やアルバイト、中途採用であれば職歴、さらに年齢、性別、趣味などのライフスタイルや価値観といったパーソナルな内容まで、実際にいる人物かのように、採用したい人物像を具体化していきます。
採用ブランディングにおいてペルソナ設定は、採用したい人物に深くリーチするメッセージ開発に役立つだけでなく、選考においても経営陣・人事・現場など、異なる立場の関係者間での認識のズレを最小限に留め、正しい合否判定を行うことができるなど、入社後のミスマッチを防ぐ利点もあります。
求める人材から、選ばれる企業へ。
採用ブランディング実施に向け開発するブランドメッセージの種類や、制作方法について解説します。
採用活動でまず課題となるのは、「いかに応募者を増やすか」ですが、数ある企業の中で選ばれるには、他社との明確な違いを応募者とって魅力的な形で伝える必要があります。そのために不可欠なのが、「採用コンセプト」と「ブランドメッセージ」です。自社の姿勢や信念をブランドメッセージとして表明することで、自社に共感した応募者を集めることができ、ミスマッチや内定辞退を未然に防ぐことができます。
また、ブランドメッセージと同様に、採用活動において不可欠となる「採用コンセプト」を「採用メッセージ」として掲げることで、求める人材や企業の思いを求職者はもちろん、採用担当者一人ひとりにも共有することができます。
採用ブランディングでは、採用におけるタッチポイントのすべてにおいて共通したメッセージを伝え続けることで、ブレない企業姿勢や自社らしさをしっかりと伝え、求める人材像に深くアプローチすることで、採用活動を成功へと導いていきます。
もしも、こんなモノがあったなら、生活はもっと便利になる。サーモスがめざし続けているのは、たくさんの人生を豊かにするようなモノづくりです。生活を見つめ続け、そこから生まれる発想を活かす。自らの技術を磨くだけでなく、先進技術をどん欲に取り入れる。決して冷めることのない情熱で、イノベーションに挑んでいく。それが、サーモスという会社です。未来を見つめ、あなたの中でふつふつと沸き上がる情熱は、これからのサーモスのエネルギーになります。きっと。その思いを、わたしたちにぶつけてきてください。
今、社会では少子高齢化、ライフスタイルの多様化、テクノロジーの進化、グローバル化、働き方改革など、生活シーンからビジネスシーンまで多様な変化が起きている。そういった大きな変化の中で人びとの価値観も大きく変化し、もはやお酒のライバルはお酒だけでなく、心を動かすものすべてがライバルとなってきている。だからこそ私たちは、いいお酒を造るだけではなく、“ひとりひとりの心を動かす物語”を紡いでいく必要がある。お酒にとっての多様性とは何か、新しい喜びとは何か。これまでさまざまな世界初、日本初を成し遂げてきた意志を継ぎモノ造りそのものの意味を前に進める時がきた。さあ、共に“カイタク”しよう。誰かの、いちばん星になるために。
日本全国どこでも。好きな街で、思いきり働き、思いきり生きていく。そんな人生を実現させたい会社。それが、リコージャパンです。好きなだけ、地域貢献を追求できる。誰よりも地域の企業に尽くし、地域社会に尽くす使命があるから。好きなだけ、新しさにチャレンジできる。リコー製品にとどまらない、最先端のICTサービスが武器だから。好きなだけ、成長できる。一人ひとりの成長を支援する仕組みと精神があるから。好きなだけ、充実した人生を送ろう。社会の幸せのためには、自分たちも幸せになるべきだから。世界でいちばん愛する街に、世界でいちばん愛されるあなたへ。この国のどこかで会えることを、楽しみにしています。
採用活動のブランドメッセージは、以下のツールなどで活用できます。
採用サイトは、企業が自社の採用活動強化のために作成するWebサイトです。採用サイトには、求人情報や採用プロセス、企業文化や働く環境に関する情報などを掲載し、求職者が企業をより深く知ることができるよう構成していきます。企業のブランドイメージを向上させ、適切な人材を採用することに役立つだけでなく、採用サイトを活用することで、求職者とのコミュニケーションがスムーズになり、効率的な採用活動を行うことができます。
採用サイトは、コーポレートサイトとは異なり、求職者の視点に立っての情報提供が求められます。最近では、採用サイトにAIを導入する企業も増えており、求職者のニーズに合わせた情報提供や、自動応募システムの導入などが進んでいます。
採用案内パンフレットは、企業が採用活動のために作成した採用活動専用のパンフレットです。採用案内パンフレットには、企業の情報や採用プロセス、求人情報、給与・福利厚生、キャリアパス、企業文化などを掲載し、企業の採用情報を深く知ることができるよう構成していきます。企業のブランドイメージを高め、求職者に企業の魅力をアピールするだけでなく、面接前の情報提供など、採用プロセスを円滑に運ぶ役割も担います。
近年では、デジタル化も進み、採用案内パンフレットのWeb掲載やSNS公開のほか、PDF配信なども増えており、印刷物としてだけでなく、データとして広く活用する企業も増加しています。採用案内パンフレットは、企業の採用活動において不可欠なツールの一つであり、求職者とのコミュニケーションを円滑にすることで、より優秀な人材の獲得につながることが期待されています。
印刷物としての採用案内パンフレットの主な活用シーンは、合同説明会や会社説明会での配布、ハローワークや学校への設置などがあげられます。
採用動画は、企業が採用活動のために制作する採用活動専用の動画です。採用動画では、採用サイトや採用案内パンフレットに掲載する文字情報だけでは伝えきれない情緒を、音と映像を交え伝えていきます。そのため、多くの採用動画において採用担当者や先輩社員インタビュー、または座談会などの企画が採用されています。リアルな仕事内容や社風、働く環境などが伝わりやすく、求職者に具体的な就業シーンを想起させるため、内定後の意思決定に効果的なことから、積極的に活用する企業が年々増加しています。
近年では、採用動画の配信も容易となり、コーポレートサイトや採用サイトへの掲載だけでなく、YouTube/Instagram/FacebookなどSNSでの配信や、イベント会場での放映など、多様な媒体で採用動画を活用することで、求職者との密接なコミュニケーションが行われています。
求人募集における代表的な求人媒体には、リクルートの運営する「リクナビ」や、マイナビの運営する「マイナビ」がありますが、その他にも求人専用の検索エンジン「Indeed」、中途採用に強い「キャリタス就活」「エン転職」「FIND JOB」、成果報酬型求人媒体の「type」「Green」、SNS型求人媒体の「Wantedly」、アルバイト・パート採用に特化した「バイトル」「マイナビバイト」など、Web媒体を中心に多種多様な求人媒体が存在しています。
いずれの求人媒体を活用するにしても大切なのは、求職者に採用メッセージが深くリーチし、採用情報が正しく魅力的に伝わることです。求人媒体でのアプローチは、応募者数に多大な影響を及ぼすため、採用活動におけるブランドメッセージや魅力的なビジュアルの配信は、採用成功に必要不可欠であると言えます。
採用ブランディングにおけるブランドメッセージの作り方を3ステップでご紹介します。
まず採用ブランディングの目的を設定します。事業や組織における現在の課題、そして今後の課題は何か。事業や組織の課題を解決するために、どのような人材が必要なのか。いつまでに、何人採用するのか。採用活動の目的とゴールを整理して明文化することが大切です。
次に行うのが「自社らしさ」の抽出です。採用ブランディングの場合、「自社らしさ」はMVVに集約される企業自体の強み・魅力だけでなく、やりがいや成長といった働く上での「自社らしさ」も含まれます。そのためMVVの再確認に限らず、自社ならではの社内制度や文化にもフォーカスする作業が必要です。
その際、企業・商品サービスブランディングと同様、フレームワーク(3C分析、SWOT分析など)を利用することで、客観的に自社の強みを明らかにすることができます。3C分析を行う際は、顧客(Customer)を学生・求職者に置き換え、「学生・求職者」、「競合他社」、「自社」の3つの視点から自社のアピールポイントを見つけていきます。
新卒採用であれば部活動やアルバイト、中途採用であれば職歴、さらに年齢、性別、趣味などのライフスタイルや価値観といったパーソナルな内容まで、実際にいる人物かのように、採用したい人物像を具体化していきます。
採用ブランディングにおいてペルソナ設定は、採用したい人物に深くリーチするメッセージ開発に役立つだけでなく、選考においても経営陣・人事・現場など、異なる立場の関係者間での認識のズレを最小限に留め、正しい合否判定を行うことができるなど、入社後のミスマッチを防ぐ利点もあります。
自社で働くことの魅力を、採用したい人物像に刺さるメッセージとして現します。世の中に与える影響力、長期的に安心して働ける安定感、さまざまなことに挑戦できる可能性など、設定したペルソナが働く上で大事にしているポイントを精査しメッセージに落とし込んでいけるかがポイントとなります。
その際、企業のクチコミサイトをチェックし、求職者や学生が自社に抱いている印象を把握しておくと、不安に感じられている点を安心へ好転させるメッセージや、支持されている点をさらに強化するメッセージなど、よりポジティブなメッセージへと変換することができます。
採用ブランディングにおけるブランドメッセージは、同企業であっても、新卒採用であるのか、中途採用であるかにより適切なメッセージは異なるため、採用活動ごとに、現状分析や目的設定、人物像の整理を行い、メッセージ開発を行うことが、効率的で質の高い採用活動には必要不可欠だと言えます。