多くの情報を直感的に伝える「マニュアル/How to動画」
マニュアルは、動画になると3役こなす。
マニュアル/How to動画の必要性と活用法、主な種類とその特徴を伝授します。
マニュアル/How to動画とは
マニュアル/How to動画とは、商品/サービスの使用方法や注意事項、作業手順などを説明した動画です。文章や写真、イラストなどでの説明よりも短時間で、多くの情報を視覚的・聴覚的に分かりやすく伝えることができるため、視聴者はより直感的にマニュアルを理解することができます。
マニュアル/How to動画はなぜ必要なのか?
商品/サービスの購入前には、消費者の購買意欲を喚起し購買行動を促す必要がありますが、購入後には、顧客満足度を高めるサポート体制の充実が必要です。旧来、サポート体制の充実は、取扱説明書などの各種資料や、営業担当者・カスタマーサポート担当者などのマンパワーによって果たされてきましたが、マンパワーによるサポート体制の充実には非常に多くのコストが必要とされてきました。
マニュアル/How to動画制作は、これら営業担当者・カスタマーサポート担当者の業務負荷軽減をもたらすため、企業にとってコストパフォーマンスに優れる施策であるといえます。制作したマニュアル/How to動画は、営業担当者のプレゼンテーションツールとしての使途や、新入社員研修時の教育資料としても役立つなど、幅広い用途で利活用できるため、多くの企業で採用されています。
「使用方法」と「アフターケア」で活用されるマニュアル/How to動画
マニュアル/How to動画は大きく分けて「使用方法」の解説と「アフターケア」の2種類が存在します。
「使用方法」を解説するマニュアル/How to動画は、商品やインターネットサービスの使用方法を解説することで購入前後の不安やお困り事を解消します。また、商品の効果的な使用方法(例えば、メイクのコツを伝授する化粧品のHou to動画や健康器具の使い方を説明するHou to動画など)を伝えることで購買意欲の向上にも寄与します。
「アフターケア」を目的としたマニュアル/How to動画は、あらゆる商品/サービスで活用されており、購入後の使用ステップや製品メンテナンス方法、商品/サービスを活用した楽しみ方、運用マニュアルなど、商品/サービスによって多種多様です。
マニュアル/How to動画はどこに公開すると効果的?
動画の用途や目的により異なりますが、多くのマニュアル/How to 動画はコーポレートサイトや商品/製品/サービスのブランドサイト及びECサイトなどで公開されます。会員専用サービスの場合、パスワードで暗号化されたマイページ内に公開される場合もありますが、商品/サービスの魅力や優位性を発信できるマニュアル/How to 動画は、消費者とのコミュニケーションを深める役割を果たすため、公式サイトで公開されることが一般的かつ効果的であるといえます。
マニュアル/How to動画の主な種類
マニュアル/How to動画は、商品/製品/サービスなど商材の性質や用途/目的により最適な制作手法が選定されますが、大別して3種類に分けることができます。ここではマニュアル/How to動画の主な種類を簡単に紹介します。
実写で見せるマニュアル/How to動画
商品/製品の利用シーンや活用方法を撮影し、リアルな映像を通して伝える実写マニュアルは、化粧品や健康器具、家電/オーディオ、建築機材などの商品説明や使用マニュアルに広く活用されています。実際の商品/製品や利用シーンを見ることができるため、最も理解しやすいマニュアル/How to動画であると言えます。
無形商材を具現化して伝えるアニメーション動画
商品/製品が存在しないサービス商材のマニュアル/How to動画では、多くの場合アニメーション動画によって解説されます。特に、インターネットを介して利用するITサービスや教育サービスの多くはシステム化されており、申込方法や使用方法などをユーザー自らが調べて対処する必要があるため、アニメーション動画で分かりやすく制作されたマニュアル/How to動画は、企業だけでなくユーザーからも重宝されています。
操作シーンを収録したデモンストレーション動画
ITサービスの多くは、非常に豊富な機能を備えており、使いこなすことが容易でないことから、モニターでの使用シーンをそのまま投影するデモンストレーション動画マニュアルが多く制作されています。チャプター分けにより隅々まで機能紹介することで、ユーザーはサービスを最大限に活用することができるようになります。
マニュアル/How to動画 6つの特徴
1.直感的に理解しやすい
2.場所や時間を選ばず視聴できる
3.短時間で多くの情報が伝わる
4.多言語展開でグローバルに活用
5.紛失や破損のリスクも回避
6.中長期的な運用でコスト削減
従来のマニュアル冊子に存在していた課題の多くを解決するマニュアル/How to動画。ここではマニュアル/How to動画の主な特徴や制作/運用のメリットを6点に絞りご紹介します。
1.直感的に理解しやすい
詳細に情報を読み込み、意味を理解しなければならなかったマニュアル冊子と比べ、音声と映像で解説するマニュアル/How to動画は圧倒的に分かりやすく、直感的に理解することができます。特に声のトーン、表情など、ニュアンス表現に優れる点は動画ならではです。
2.自由な時間・場所で視聴が可能
マニュアル/How to動画をWebサイトやアプリで公開すれば、ユーザーは自由な時間・場所で視聴が可能です。
3.短時間で多くの情報が伝わる
詳細情報を短時間で分かりやすく伝える必要があるマニュアルやHow toは、音声&映像付きで理解を深められる動画が最適です。動画の情報伝達力は文字情報の5,000倍あると言われており、1分間の動画から伝わる情報量は、文字換算で180万語、Webページ換算で3,600ページ分相当になると言われています。文字情報を読み込み理解しなければならないマニュアル冊子と比べ、短時間で多くの情報を伝える力が圧倒的に優れています。
4.多言語展開でグローバルに活用
制作したマニュアル/How to動画に多言語翻訳を加えることで、グローバルに活用することができます。AIの発達した近年では、動画の音声を自動翻訳するアプリケーションも多数開発されている他、YouTubeにも自動翻訳による字幕機能が備えられており、多言語展開も容易です。
5.マニュアルの紛失や破損等によるコスト増が無い
従来のマニュアル冊子は、紛失や破損などの都度、追加印刷や再発送が必要となるなど多くのコスト増を必要としましたが、デジタルデータであるマニュアル/How to動画にはこのようなリスクが無く、必要に応じたWeb公開及びクラウド保存により、適切な運用が可能です。
6.中長期的な運用でコスト削減
紙媒体でのマニュアル運用時と比べ動画でのマニュアル運用は、制作費、校閲費、印刷費、発送費、保管料、さらには人件費なども大きく削減できるため、長期的に使用するほど大きく差が開きます。一度制作したマニュアル/How to動画は再編集が可能であるため、長期的な運用が可能です。
マニュアル/How to動画の事例5選
YouTubeに公開されているマニュアル/How to動画の事例を種類別にご紹介します。
1.国土交通省:正しく使おうブレーキホールド|実写動画
自動車停止後にブレーキペダルを離してもブレーキが効いたままになる「ブレーキホールド」の正しい使用方法や注意事項を紹介するマニュアル動画。実写画像にナレーションとテロップで補足しながら解説してくれるため、解説を直感的に理解することができます。
国土交通省:正しく使おうブレーキホールド
※出典:YouTube
2.Genki Techno:酸素発生器|実写動画
酸素発生器の使用マニュアル動画。使用方法について、使用前の準備から使用方法、使用後の手順まで詳しく解説しています。パネル操作できる機能も一つひとつ丁寧に説明することで、誰にでも分かりやすく使いやすいマニュアル/How to動画としています。
Genki Techno:酸素発生器
※出典:YouTube
3.The Horuseye:美容機器|実写動画
目もと美顔器「The Horuseye」の使用マニュアル動画。本体に備えられた機能説明から設定モードごとの使用方法を実際の使用シーンにテロップを交えながら解説しているため、誰にでも優しいマニュアル/How to動画となっています。
The Horuseye:美容機器
※出典:YouTube
4.日本自動車連盟(JAF):スマホアプリ|アニメーション動画
日本自動車連盟(JAF)のスマホアプリの使用方法をアニメーションで解説するマニュアル/How to動画。実際のモニターを表示/操作しながらナレーションで解説してくれるため、アプリ機能の全体像が簡単に理解できます。
日本自動車連盟(JAF):スマホアプリ
※出典:YouTube
5.Kintone|デモンストレーション動画
実際にKintoneを活用している様子をマニュアル動画として配信。Kintoneを活用することで、業務効率の改善や社内コミュニケーションの活性化が図れることが伝わります。
Kintone:製品紹介
※出典:YouTube