見えていない企業価値を、見える採用力へ。

B2B企業の魅力を発掘し、採用力へ変える採用パンフレット制作を解説します。

Introduction

B2B企業に採用パンフレットが必要な理由

B2B企業には、高い技術力や専門性、社会を支える事業、安定した顧客基盤など、採用において大きな強みとなる魅力があります。一方、一般消費者との接点が少ないため、学生や求職者には企業名や事業の価値が十分に知られていないケースも少なくありません。採用パンフレットは、こうした「知られていない魅力」を求職者の視点で整理し、「ここで働く価値」へと変換するためのツールです。B2B企業だからこそ必要となる、その役割を解説します。

学生・求職者に企業名や事業内容が知られていない

B2B企業は法人を顧客とするため、業界内では高い知名度やシェアを持っていても、学生や求職者には企業名そのものが知られていないことがあります。また、社名を知っていても、どのような事業を展開し、社会のどこで役立っているのかまで理解されているとは限りません。採用では、こうした認知のギャップを前提に、「何をしている会社なのか」「社会でどんな役割を担っているのか」を分かりやすく伝え、まず興味を持ってもらうことが重要です。

製品を知っても「そこで働く姿」までは見えてこない

B2B企業では、製品やサービスについて理解できても、求職者が「自分はそこでどんな仕事をするのか」まで想像できないことがあります。顧客向けの製品説明は、機能や品質を理解するには有効ですが、社員の役割や一日の仕事、チームでの関わり方、成長のプロセスまでは伝えられません。採用では、製品そのものへの理解と、そこで働くことへの理解を分けて考える必要があります。「会社の商品を知ること」と「その会社で働くことを理解すること」のギャップを埋めることが重要です。

高い技術力や実績が採用上の魅力として伝わっていない

「業界トップクラスの技術」「大手企業との取引実績」「長年培ってきたノウハウ」などはB2B企業の大きな強みです。しかし、こうした情報は顧客や取引先には価値が伝わっても、求職者には「すごい会社」という印象だけで終わることがあります。特に専門知識のない学生にとっては、その技術や実績が自分の仕事とどう関係するのか分かりにくいものです。企業としての強さが、そのまま採用上の魅力として伝わるわけではないことが、B2B企業の採用コミュニケーションにおける課題です。

採用パンフレットならB2B企業の価値をストーリーで伝えられる

採用パンフレットは、会社概要、事業、技術、社員、プロジェクト、キャリアなどを単独で紹介するのではなく、一つのストーリーとして編集できることが強みです。たとえば「社会を支える事業」から「そこで挑戦する社員」「身につく専門性」「これから目指す未来」へと展開すれば、求職者の理解を段階的に深められます。表からは見えにくいB2B企業の価値を、働く人の視点まで含めて一冊に可視化することで、「知らない会社」から「働いてみたい会社」へと印象を変えることができます。

B2B企業の採用パンフレット作成で伝えるべきこと

B2B企業の採用パンフレットでは、会社概要や製品情報を詳しく掲載するだけでなく、それらを求職者にとっての「働く魅力」へ置き換えて伝えることが重要です。事業が社会で果たしている役割、仕事のスケール、培ってきた技術や専門性、そこで働く社員の姿、企業文化などを多面的に紹介することで、表からは見えにくい企業価値を可視化できます。ここでは、B2B企業ならではの強みを採用価値として伝えるために押さえたい5つの視点を解説します。

自社の事業が社会のどこで役立っているのか

B2B企業の製品やサービスは、完成品の一部や企業活動の裏側で使われることも多く、求職者からは社会とのつながりが見えにくい場合があります。採用パンフレットでは、「何を提供しているか」だけでなく、「誰のどんな課題を解決し、社会のどこを支えているのか」まで伝えることが重要です。身近な製品や社会インフラ、産業との関係を具体的に示すことで、自社の仕事が社会にどのような価値を生み出しているのかを求職者が理解しやすくなります。

B2Bだからこそ経験できる仕事のスケール

B2B企業には、大手メーカーの製品開発に携わる、社会インフラを支える、さまざまな業界の企業課題を解決するなど、一般には見えにくい大規模な仕事が数多くあります。採用パンフレットでは、取引先の名称や売上規模だけでなく、プロジェクトの規模や社会への影響、自社が担う役割まで具体的に紹介することが大切です。「自分の仕事がどこにつながり、どれだけ大きな価値を生み出すのか」を見せることで、B2Bならではの仕事の醍醐味を伝えられます。

技術力や専門性を「働く魅力」へ変換する

独自技術や特許、専門ノウハウを紹介する際は、それが社員の成長とどう結びつくのかまで示すことが重要です。どのような技術を学べるのか、どんな設備や環境で経験を積めるのか、何年後にどの程度の専門性を身につけられるのかなど、キャリアとの関係を具体化しましょう。企業が持つ技術力を「会社の強さ」として紹介するのではなく、「自分が技術者として成長できる環境」として見せることで、求職者にとっての魅力になります。

社員の仕事から事業の価値を伝える

複雑なB2B事業を理解してもらうには、事業そのものを説明するだけでなく、そこで働く社員の仕事に置き換えて見せることが効果的です。営業、開発、設計、製造など、それぞれが顧客の課題にどう向き合い、どのような役割を担っているのかを具体的に紹介します。社員自身の言葉や実際の仕事を通して伝えることで、企業が生み出す価値と、一人ひとりが担う仕事とのつながりが見え、求職者が自分の働く姿を想像しやすくなります。

企業文化や価値観から「その会社らしさ」を伝える

同じ業界で似た製品やサービスを扱う企業であっても、仕事への向き合い方や意思決定の考え方、社員同士の関係性などは異なります。こうした企業文化や価値観は、条件や事業内容だけでは比較できない採用上の魅力です。社員への取材や具体的なエピソードから、「挑戦を歓迎する」「若手にも任せる」「チームで成果を追求する」といった日常に表れる特徴を掘り起こしましょう。その会社らしい働き方を言葉と写真で可視化することが、他社との差別化や共感につながります。

B2B企業の採用パンフレット制作事例

B2B企業の採用パンフレットでは、知名度や事業内容だけでは伝わりにくい企業の魅力を、求職者の視点からどう表現するかが重要です。技術力や品質、仕事のやりがい、社員の成長、企業文化、求める人物像など、採用課題によって伝えるべき価値や表現方法は異なります。ここでは、企業ごとの課題や強みを掘り下げ、採用コンセプトから企画・デザインへと展開した採用パンフレットの制作事例を紹介します。

技術と品質へのこだわりを、仕事の誇りへ変えた採用パンフレット制作事例

インターリンク株式会社では、将来の事業拡大を見据えた企業ブランディングの一環として、採用パンフレットを制作しました。「色は語る、色を語る。」というメッセージを軸に、制作・出力・加工・品質管理など、ものづくりを支える仕事と社員の姿を紹介。高い技術力や品質へのこだわりを、働く人の責任や誇り、仕事のやりがいへと変換し、同社ならではの企業文化が伝わる採用ツールに仕上げています。

社員の挑戦と成長を軸に、求める人物像を伝えた採用パンフレット制作事例

キャリアリンクファクトリー株式会社では、「失敗を恐れずチャレンジできる人」「成長意欲の高い人」という求める人物像を起点に、「成長のための挑戦」をコンセプトとした採用パンフレットを制作しました。若手社員や役職者など、一人ひとりの挑戦と成長にフォーカスし、それぞれの言葉を通して仕事のやりがいや社会的意義を紹介。社員のリアルな姿から企業文化や価値観を伝え、志の高い学生の共感と入社意欲につなげる採用ツールに仕上げています。

社員の言葉から、商社で働く魅力を伝えた採用パンフレット制作事例

インテリア・住設建材の総合商社、株式会社コバヤシでは、企業の価値観や仕事の魅力を伝える採用パンフレットを制作しました。社員へのインタビューを通して現場で働く人の思いや仕事への姿勢を掘り下げ、新人営業とベテラン営業それぞれのリアルな声を紹介。「つくる人と、つくる人だけじゃつくれないんだ。」という企業メッセージとも連動させ、商社だからこそ担える役割や仕事の面白さ、社員が受け継ぐ企業文化まで伝わる採用ツールに仕上げています。

仕事の厳しさまで伝え、求める人物像を明確にした採用パンフレット制作事例

テレビ番組制作を手がけるダイナマイトレボリューションカンパニーでは、入社後のミスマッチを防ぎ、本気で成長したい人材と出会うための採用パンフレットを制作しました。コンセプトは「ダイナマイトレボリューションカンパニーからの挑戦状」。華やかなイメージだけではなく、仕事の厳しさや求める覚悟まで率直に伝え、その先にある成長や大きな夢を提示しました。あえて厳しいメッセージを発信することで、企業の価値観への共感を促し、求める人物像を鮮明にした採用ツールです。

社員のリアルな声から、仕事と企業文化を伝えた採用パンフレット制作事例

テンポイノベーションでは、学生が企業や仕事を客観的に理解できるよう、雑誌のような編集視点を取り入れた採用パンフレットを制作しました。「強い事業内容」「営業のやりがい」「充実した教育」を軸に、社員への丹念なインタビューから仕事への思いや成長の実感を紹介。さらに代表の言葉を通して「人を大切にする」という企業文化まで伝えることで、事業理解だけでなく、働く人への親近感や憧れを生み、入社後の自分を具体的にイメージできる採用ツールに仕上げています。

知られていない事業の価値を、仕事の魅力へ変えた採用パンフレット制作事例

テンポイノベーションでは、新卒学生に馴染みの薄い飲食店舗の転貸借事業を、「飲食店の、参謀であれ。」という採用コンセプトで再定義しました。採用パンフレットでは、店舗探しに奮闘する飲食店オーナーと営業担当者の出会いから、出店、繁盛、その先の挑戦までをストーリーで紹介。事業の仕組みを説明するだけでなく、飲食店の成功を支える仕事の社会的意義や面白さを具体化し、学生の興味と共感につなげる採用ツールに仕上げています。

企業の価値観を問いかけ、採用のミスマッチを防ぐ採用パンフレット制作事例

パーツワンでは、自ら考え行動できる人材との出会いを目的に、採用パンフレットを「選考ツール」として設計しました。商品知識や会社の魅力を並べるのではなく、社長の言葉を通して、仕事への姿勢や求める人間力、企業として大切にする価値観を一冊の書籍のように構成。あえて情報量の多い読み物とすることで、学生自身に「この考え方に共感できるか」を問いかけ、相互理解を深めながら採用のミスマッチを防ぐツールに仕上げています。

業界への不安を払拭し、求める人物像を明確にした採用パンフレット制作事例

フィングでは、学生が抱きやすい「ITは難しそう」「営業は大変そう」という先入観を解消するため、「脱ITアレルギー・脱営業アレルギー」をコンセプトに採用パンフレットを制作しました。ITの専門知識よりもコミュニケーション力や行動力を重視する採用方針を明確にし、社員の言葉を通して、挑戦を歓迎する企業文化や仕事の魅力を発信。ポップなデザインと親しみやすい表現を組み合わせ、業界への心理的なハードルを下げながら、自分らしく活躍できる環境を伝えています。

物流の仕事を、社会的な使命として伝えた採用パンフレット制作事例

物産ロジスティクスソリューションズ様では、物流の仕事が社会や暮らしを支えていることを伝える採用パンフレットを制作しました。『「いつもある安心」をつくる使命。』をコンセプトに、商品管理・人材配置・配送管理といった業務を、物流を動かす重要な「ミッション」として紹介。仕事内容を単に説明するのではなく、商品や人、車両をコントロールし、消費者の当たり前の暮らしを支える仕事として表現することで、普段は見えにくい物流の仕事を、社会への影響力ややりがいまで実感できる採用案内に仕上げています。

産業を支える仕事の価値を伝えた採用パンフレット制作事例

日本コンテック様では、一般には馴染みの薄い「魚函」を扱う営業職の仕事を、学生に分かりやすく伝える採用パンフレットを制作しました。「つくるを、支える。」をコンセプトに、水産・食品・流通など日本の産業を裏側から支える事業の役割を紹介。若手社員と実際の現場に焦点を当て、単に商品を販売するのではなく、お客様とともに現場を考え、課題を解決していく仕事の醍醐味を表現しました。知名度の低い商材を起点としながら、社会を支える事業の意義と、そこで働く人の誠実さや情熱を採用価値へ変換した制作事例です。

制作事例から見るB2B企業の採用パンフレットのつくり方

B2B企業の採用パンフレットでは、事業や製品を正確に説明するだけでは、求職者の興味や共感につながらないことがあります。重要なのは、自社が持つ技術や実績、社員の仕事、社会との関わりを、求職者にとって意味のある情報へ編集することです。実際の制作事例を見ると、専門的な内容を分かりやすく整理し、写真や図解、社員の言葉などを組み合わせながら企業独自の魅力を伝えています。ここでは、B2B企業の価値を「働きたい理由」へ変える採用パンフレットのつくり方を解説します。

製品説明ではなく「その先にある価値」を伝える

B2B企業の採用パンフレットで陥りやすいのが、製品の特徴や性能、サービス内容の説明に多くの誌面を使ってしまうことです。求職者が知りたいのは製品そのものだけではなく、それによって誰の課題を解決し、社会にどのような価値を生み出しているのかということ。製品が使われる場所や顧客、その先の社会まで視野を広げ、「自分の仕事が何につながるのか」が見えるストーリーとして伝えることで、事業への興味や仕事への共感を生み出せます。

専門的な事業を求職者の言葉へ置き換える

専門性の高いB2B企業では、業界用語や技術用語をそのまま掲載すると、学生や異業種からの転職者には事業の魅力が伝わらないことがあります。採用パンフレットでは、専門用語を減らすだけでなく、「何をしているのか」「誰に役立っているのか」「どこがすごいのか」という求職者の疑問に沿って情報を整理することが重要です。身近な例や図解も取り入れながら、専門的な事業を予備知識がなくても理解できる言葉へ翻訳することが、企業理解の第一歩になります。

一つのプロジェクトを複数職種の視点から見せる

複雑なB2B事業を分かりやすく伝えるには、一つのプロジェクトを軸に複数の職種を登場させる構成も効果的です。顧客の課題を聞く営業、解決策を考える開発・設計、製品を形にする製造など、それぞれの役割を時系列で紹介することで、仕事同士のつながりが見えてきます。単独の社員インタビューを並べるのではなく、一つの成果がどのようなチームワークで生まれるのかをストーリーとして見せることで、事業構造と仕事の魅力を同時に理解してもらえます。

数字・図解・写真でB2B企業の強みを可視化する

B2B企業の強みは、文章だけでは規模感や価値が伝わりにくいものです。業界シェアや取引実績、製品数、拠点、プロジェクト規模などは数字で示し、事業領域や製品が使われる場所、仕事の流れなどは図解で整理すると理解しやすくなります。さらに、社員や開発・製造現場の写真を組み合わせることで、企業のリアルな姿も伝えられます。数字・図解・写真を適切に使い分け、目に見えにくいB2B企業の強みを直感的に理解できる情報へ変えることがポイントです。

採用コンセプトで情報を一つのストーリーにつなぐ

事業、技術、社員、制度、キャリアなど、伝えたい情報を単に並べるだけでは、企業の印象がぼやけてしまいます。そこで重要になるのが、採用ターゲットと自社の魅力から導き出した採用コンセプトです。たとえば「社会を支える」「技術で未来を変える」など、一つの軸を定め、キャッチコピーやコンテンツ、写真、デザインまで連動させます。すべての情報を「この会社で働く価値」という一つのストーリーにつなげることで、記憶に残り、共感を生む採用パンフレットになります。

B2B企業ならではの魅力を採用コンセプトに変える方法

B2B企業には、専門性の高い技術や長年培ったノウハウ、社会を支える事業など、採用につながる多くの魅力があります。しかし、それらを企業側の視点で伝えるだけでは、求職者にとっての「働く理由」にはなりません。採用パンフレットでは、自社の強みを求職者の視点から捉え直し、社員への取材や採用競合との比較を通じて、その会社ならではの価値を発見することが重要です。ここでは、B2B企業の強みを「選ばれる理由」へ変え、採用コンセプトとして言語化する方法を解説します。

顧客ではなく求職者の視点から自社を捉え直す

B2B企業は普段、顧客に向けて技術力や品質、実績、対応力などを発信しています。しかし、採用では同じ情報をそのまま伝えても、求職者に響くとは限りません。たとえば「高い技術力」は「専門性を身につけられる環境」、「豊富な取引実績」は「幅広い仕事に挑戦できる機会」と捉え直すことができます。企業の強みを「入社すると何を経験できるのか」という求職者のメリットへ置き換えることで、採用コンセプトにつながる価値が見えてきます。

取材から社員が感じている仕事の価値を掘り起こす

企業ならではの魅力は、会社案内やWebサイトに掲載されている情報だけでは見つからないことがあります。そこで重要なのが、経営層や採用担当者だけでなく、実際に働く社員への取材です。入社理由や仕事のやりがい、印象に残ったプロジェクト、成長を感じた経験などを掘り下げることで、社員自身も意識していなかった魅力が見えてきます。現場で働く人のリアルな経験から共通する価値観や仕事の魅力を抽出することが、説得力のある採用コンセプトにつながります。

社会で果たす役割から採用メッセージの核を見つける

B2B企業の採用コンセプトを考える際は、製品やサービスそのものではなく、その先で企業が果たしている役割まで視野を広げることが重要です。たとえば、部品メーカーなら「自動車の安全を支える」、設備会社なら「ものづくりの安定稼働を支える」など、事業が生み出す本質的な価値を言語化します。さらに社員への取材や企業理念と照らし合わせながら、自社が社会に提供している価値の中から、求職者にも共感される採用メッセージの核を見つけることがポイントです。

競合企業ではなく採用競合との違いを整理する

採用における競合は、必ずしも事業上の競合企業とは限りません。求職者は同じ業界だけでなく、「技術を活かせる」「社会に貢献できる」「若いうちから挑戦できる」といった共通する軸で、異なる業界の企業を比較することもあります。そのため、採用ターゲットがどのような企業を就職先として検討しているのかを把握し、その中で自社を選ぶ理由を整理することが重要です。採用競合にはない自社独自の経験や環境、価値観を明確にすることで、差別化された採用コンセプトを設計できます。

B2B企業の採用パンフレットでよくある失敗

B2B企業の採用パンフレットでは、「自社を詳しく説明しよう」とするあまり、事業や製品、技術の紹介に偏ってしまうことがあります。しかし、求職者が知りたいのは企業情報だけではなく、「そこでどんな仕事をし、どんな経験ができるのか」という自分との接点です。情報量を増やすだけでは、企業理解や応募意欲にはつながりません。ここでは、B2B企業の採用パンフレットで起こりやすい失敗と、求職者に伝わる採用案内へ改善するためのポイントを紹介します。

会社案内のような事業説明中心のパンフレットになる

B2B企業では、事業内容を理解してもらうことを重視するあまり、会社概要や沿革、製品、サービス、実績などの説明が中心になりがちです。しかし、それでは会社案内との差がなく、求職者が知りたい仕事内容や働く魅力が十分に伝わりません。採用パンフレットでは、事業紹介を入口にしながら、社員がどのように関わり、どんなやりがいや成長を得られるのかまで展開することが重要です。「会社を紹介する」から「ここで働く意味を伝える」へ視点を変えることが必要です。

製品や技術の説明が専門的すぎる

技術力に強みを持つB2B企業ほど、製品の仕組みや性能、専門技術を詳しく説明したくなります。しかし、業界知識のない学生や異業種からの転職者にとっては、専門用語の多さが企業理解を妨げることもあります。採用パンフレットでは、技術的な正確さを保ちながらも、図解や身近な事例を活用し、「何がすごいのか」「何に役立っているのか」を分かりやすく伝えることが大切です。専門性の高さを、理解の難しさではなく仕事への興味につなげる情報設計が求められます。

「高い技術力」「社会に貢献」など抽象表現で終わる

「高い技術力」「社会に貢献する仕事」「若手が活躍できる会社」といった言葉は魅力的ですが、それだけでは他社との違いが伝わりません。どのような技術で何を実現しているのか、どんな場面で社会を支えているのか、若手が実際にどこまで任されているのかなど、具体的な事実やエピソードまで示すことが重要です。社員の声やプロジェクト、数字などの根拠を組み合わせ、抽象的な魅力を「この会社だからこそ」と感じられる具体的な価値へ変えることが差別化につながります。

社員や働く姿が見えず入社後を想像できない

事業や製品について十分に理解できても、そこで働く社員の姿が見えなければ、求職者は入社後の自分を具体的に想像できません。社員インタビューや一日の仕事、プロジェクト、職場風景などを通じて、誰とどのように働き、どんな経験を積めるのかを伝えることが重要です。仕事内容だけでなく、社員同士の関係性や仕事への姿勢、成長の過程まで見せることで、求職者が「自分もこのチームで働けそう」と感じられるリアリティのある採用案内になります。

採用サイトと同じ情報をそのまま掲載してしまう

採用サイトの内容をそのままパンフレットへ転載すると、媒体を分ける意味が薄れてしまいます。採用サイトは詳細な情報を蓄積し、求職者が必要な情報を探せることが強みですが、パンフレットは限られたページの中で、企業の魅力を印象的なストーリーとして伝えられる媒体です。パンフレットでは興味・共感を生む情報を厳選し、詳細はQRコードなどからWebへ誘導するなど役割を分担しましょう。紙とWebそれぞれの特性を活かして情報を設計することが、採用コミュニケーション全体の効果を高めます。

B2B企業の採用パンフレット制作会社を選ぶポイント

B2B企業の採用パンフレット制作では、デザインの品質だけでなく、専門的な事業を理解し、その魅力を求職者に伝わる価値へ変換できる制作会社を選ぶことが重要です。特にB2B企業では、社内では当たり前になっている技術や仕事の価値を、取材によって発見する力も求められます。さらに採用サイトや動画まで含めて設計できれば、採用活動全体の一貫性も高まります。ここでは、B2B企業ならではの魅力を引き出し、採用成果につなげられる制作会社を選ぶポイントを解説します。

B2B企業・採用領域の制作実績があるか

制作会社を選ぶ際は、採用パンフレットの実績だけでなく、B2B企業の制作経験があるかも確認しましょう。製造業や技術系企業、法人向けサービスなどは、一般消費者向けの企業と比べて事業構造が複雑で、その価値を求職者向けに整理する力が必要です。制作事例を見る際は、デザインの好みだけで判断せず、どのような採用課題に対して、何を魅力として抽出し、どのような企画で表現したのかまで確認することが大切です。事例の背景や狙いまで説明できる会社かを見極めましょう。

専門的な事業や技術を理解する取材力があるか

B2B企業では、採用担当者へのヒアリングだけでは、技術や仕事の本当の魅力まで把握できない場合があります。経営層や技術者、営業、若手社員など幅広い立場への取材を通じて、「なぜ顧客から選ばれているのか」「技術の何が優れているのか」「社員は何にやりがいを感じているのか」を掘り下げることが重要です。専門的な内容を理解したうえで求職者にも伝わる言葉へ整理できる、取材力と編集力を持った制作会社であるかを確認しましょう。

企業の魅力を採用コンセプトへ変換できるか

制作会社を選ぶ際は、ヒアリングした魅力をそのまま並べるのではなく、採用ターゲットに響く一つのコンセプトへ整理できるかを確認しましょう。重要なのは、印象的なキャッチコピーをつくることだけではありません。事業・技術・社員・文化など複数の情報から優先すべき価値を選び、パンフレット全体の企画方針へ落とし込む力が必要です。情報を集めるだけでなく、「何を核として伝えるべきか」を提案できる制作会社かが重要な判断基準です。

企画・コピー・撮影・デザインまで一貫して対応できるか

採用パンフレットは、企画、取材、コピー、撮影、デザインが連動することで訴求力が高まります。企画と制作を別々の会社へ依頼すると、当初設定したコンセプトと最終的な表現にズレが生じることもあります。採用課題やターゲットの整理からコンテンツ企画、社員取材、コピーライティング、撮影、デザインまで一貫して対応できれば、伝えたい価値を各工程へ反映しやすくなります。戦略からクリエイティブまで一本の軸で設計できる制作体制があるかを確認しましょう。

採用サイト・動画など採用ツール全体を設計できるか

採用活動では、パンフレットだけでなく、採用サイトや動画、会社説明会資料、イベントツールなど、さまざまな接点を通じて求職者へ情報を届けます。それぞれを個別に制作すると、メッセージやデザインがばらつき、企業の印象が弱くなる可能性があります。採用コンセプトを軸に各ツールの役割を整理し、パンフレットからWebや動画へ自然に誘導できる設計が重要です。求職者との接点全体を一つの採用コミュニケーションとして考えられる制作会社を選びましょう。

まとめ|B2B企業の採用パンフレット作成で「知られていない」を採用の強みに変える

B2B企業の採用では、知名度だけで競うのではなく、自社でしか経験できない仕事や技術、社会とのつながりを発見し、求職者に伝わる形へ編集することが重要です。そのためには、事業説明から始めるのではなく、採用ターゲットや競合、自社で働く社員への取材から「選ばれる理由」を明確にする必要があります。採用コンセプトを軸に、事業・人・技術・文化を一つのストーリーへまとめることが、B2B企業の採用パンフレットを成果につなげるポイントです。

ブランディングチーム

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。

記事制作/プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO 豊田 善治

東京のブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。