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ブランディング費用の相場感〜失敗しないための基礎知識
いったい、本当はいくらかかるのか?
ブランディング費用が大きく変動する要因や、依頼先により費用が異なる理由、費用相場など詳しくご紹介します。
ブランディング費用、一体いくらかかるのか?
ブランディングは「企業の未来を左右する投資」といわれますが、最初に気になるのはやはり費用感です。ロゴやWebサイトのデザインだけで済む場合もあれば、MI/VそしてCIIの刷新や全社的なブランド戦略となると数千万円規模にまで膨らむことも珍しくありません。本記事では、ブランディング費用の相場感と内訳を整理し、自社にとって無駄のない投資判断をするための基準をお伝えします。

ブランディング費用が大きく変動する4つの要因

結論から言うと、ブランディングにかかる費用は数十万円から数千万円までかなり幅広くなります。この幅は、1.目的(ロゴ刷新だけか、企業全体の再定義まで行うか)、2.対応範囲(戦略設計・調査・ワークショップ・デザイン・制作・運用・浸透施策・実施期間のどこまで含むか)、3.依頼先(フリーランス/制作会社/コンサル/代理店)、4.制作物のボリュームと点数(制作物の点数・ページ数・企画内容・撮影や動画の有無 など)といった条件の組み合わせで決まります。
【要因1】ブランディングの目的
ブランディングの目的が「MVVの策定」や「ロゴの刷新」、「会社案内パンフレットの改善」など部分的な施策であれば、必要な費用は200〜300万円程度に収まります。
一方、「企業全体のブランド再定義」や「新規事業の立ち上げに伴うブランド構築」といった包括的な目的になると、調査や戦略設計、MI/VI/CI開発、社内浸透施策、外部への広報展開まで求められるため、施策により費用は500〜3,000万円以上となるケースもあります。つまり、何のためにブランディングを行うのかが、最も大きな費用差を生む要因です。
【要因2】ブランディングの対応範囲
戦略立案だけで済むのか、調査・ワークショップ・ブランドガイドライン作成・Web制作・動画・パンフレット制作・社内教育などまで含むのかで、金額は大きく変わります。
たとえば戦略フェーズのみなら200〜300万円程度で済むこともありますが、実行フェーズ(デザインや制作物の展開)や浸透フェーズ(社内研修やインナーブランディング)まで含めると1,000万円を超えることも珍しくありません。どこまで外部に依頼するかがブランディング費用を大きく左右するポイントです。
【要因3】ブランディングの依頼先
依頼する相手により、費用感や成果の質も変わります。同じ施策内容でも、依頼先の規模や専門性によって費用は数倍以上の差が出るため、自社に適した依頼先を見極めることが大切です。
《依頼先と主な特徴》
◉フリーランス:低価格(数十万円〜)で依頼可能だが、個人のスキルに依存するため得意分野に偏りがある。
◉制作会社:中価格(数百万円〜)、デザインや制作物に強み。戦略設計や全体構想から伴走。中小企業にも適した小回りの効くサービスを展開。
◉コンサルティング会社:高価格(数百万円〜)、経営戦略設計や全体構想から伴走するため、大企業向け。制作物は外注が基本。
◉広告代理店:高価格(数千万円〜)、広告キャンペーンやプロモーションとセットで展開。媒体への出向を絡めた大規模施策に適している。
【要因4】制作物のボリュームと点数
ブランディングで必要となる制作物の数や内容も、費用を大きく左右します。
ロゴのみで済む場合と、ロゴ・Webサイト(30ページ)・動画3本・パンフレット2種を一式制作する場合では、当然ながら工数と費用は大きく変わります。また、撮影やインタビュー取材の有無、コピーライティングのボリューム、3DCGや多言語対応といった要素も加わると、費用の変動幅はより大きくなります。
つまり、「何を、何点作るか」という制作物のボリューム設定が、最終的な見積額に直結します。
依頼先によりブランディング費用が異なる4つの理由

ブランディングの見積もりを複数社に依頼すると、同じ依頼内容でも金額に大きな差が出ることがあります。ある会社では数百万円なのに、別の会社では1,000万円を超えることも。なぜこれほどまでに費用が変動するのでしょうか。
その答えは「依頼先の違い」にあります。ブランディングを手掛けるのがフリーランスなのか、制作会社なのか、コンサルティング会社なのか、あるいは広告代理店なのかによって、組織体制やサービス範囲、実績やブランド力、さらにはプロジェクトに付随するコストが大きく異なるためです。
ここでは、依頼先によってブランディング費用が変わる4つの代表的な理由を整理し、費用の仕組みを分かりやすく解説していきます。
1.組織体制と人件費の違い
フリーランスは基本的に個人で活動しており、オフィスの維持費やスタッフの給与といった固定費がほとんど発生しません。そのため、同じ制作内容でも比較的安価にサービスを提供できます。
一方、制作会社やコンサルティング会社、広告代理店は、ディレクター・デザイナー・コピーライター・戦略コンサルタントなど複数の専門職がチームでプロジェクトに関わります。人数が増える分、当然人件費がかさみ、そのコストが見積もり金額に反映されます。
2.提供できるサービス範囲と質の違い
フリーランスや10名以下の小規模な制作会社は、ロゴデザインやWebサイト、パンフレットなど「ブランディングツールの制作」に特化していることが多く、範囲が限られている分、費用も比較的抑えやすいのが特徴です。ただし、ブランド戦略の立案や社内への浸透といった“上流工程”までのカバーは難しく、サポート範囲には限界があります。
一方、中規模な制作会社や大手のコンサルティング会社は、調査・戦略設計・ワークショップ・実行支援・効果測定に至るまで、ブランディングを一気通貫で対応できます。幅広いサービスが受けられる安心感は大きいですが、その分、費用は高額になる傾向があります。
3.ブランド力と実績に対する「プレミア価格」
知名度の高い代理店や実績豊富なコンサルティング会社は、それ自体が「信頼のブランド」となっており、安心感を求める企業からの需要も高いため、価格はプレミアがつきやすくなります。
特に大企業案件やグローバル展開に関わるプロジェクトは「失敗が許されない」ため、実績のある大手に依頼されることが多く、その分費用が高額になりやすいと言えます。
4.プロジェクト規模・付帯コストの違い
広告代理店に依頼する場合、ブランド戦略やデザイン制作に加えて、広告出稿・イベント企画・メディアバイイングといったマーケティング施策まで含めて提案されるケースが一般的です。その結果、制作費だけでなく広告費や運営コストが上乗せされ、全体の金額が大きくなります。
また、制作会社でも写真撮影や動画制作、印刷物の製作、多言語対応などの付帯コストを加えると、当初の見積もりよりも費用が膨らむことがあります。プロジェクトの規模や追加要素によっても、最終的なブランディング費用は大きく変わってくるのです。
ブランディング費用は企業規模によっても異なる

ブランディングの費用は、依頼先や対応範囲によって変動しますが、企業の規模によっても大きく異なります。小規模事業者と大企業では、ブランドに求められる役割や投資すべき範囲が違うため、必要となる施策と金額に差が生まれるのです。
小規模事業者の場合:200〜300万円程度
小規模事業者にとってブランディングは、まず「名刺代わりとなる基盤づくり」が中心となります。顧客や取引先に会社の存在や信頼感を伝えることが目的のため、ロゴデザインやシンプルなWebサイト、会社案内パンフレットなど、最小限のアウトプットで済むケースが多いと言えます。大がかりな戦略立案や多様なツール制作までは求められないため、費用感としては200〜300万円程度に収まることが一般的です。
中小企業の場合:500〜1,000万円程度
中小企業では、採用や営業活動をより強化するために、ブランドを体系的に整える必要性が高まります。単にロゴやWebサイトを制作するだけでなく、「企業としてどのような価値を提供するのか」を伝える複数のツールを組み合わせることが多いのが特徴です。具体的には、Webサイトの刷新に加え、会社案内、採用パンフレット、動画コンテンツ、ブランドブックなどを制作し、統一感のあるブランド発信を行うケースが一般的です。こうした取り組みの相場は500〜1,000万円程度が目安となります。
大企業の場合:1,000〜3,000万円以上
大企業におけるブランディングは、単なるデザインやツール制作にとどまらず、「社内外への浸透」「グローバルにおける一貫性確保」「長期的な企業価値の向上」といった役割を担います。そのため、取り組みは戦略設計から始まり、MI/VI/CIの刷新、ブランドガイドラインの策定、多言語対応のWebサイト構築、広告プロモーションの実施、さらには社内研修プログラムまで、包括的かつ大規模に展開されるのが一般的です。費用は1,000万〜3,000万円以上に及び、プロジェクトの規模によってはさらに上振れすることも少なくありません。
ブランディング費用は何にどれだけかかるのか?

ブランディングにかかる費用は、戦略立案から具体的な制作物のアウトプットまで、多岐にわたります。ブランディング費用は「どの項目にどれだけ投資するか」で大きく変わります。ここでは代表的な項目ごとに相場の目安を整理してみましょう。
1.戦略設計・コンサルティング
ブランディングの出発点となるのが戦略設計です。自社の強みや市場環境を整理し、ブランドの方向性を明確にする工程で、調査やワークショップ、コンセプト開発などが含まれます。ここを丁寧に行うことで、その後のデザインや制作物に一貫性が生まれます。
・コンサルティング型:10〜30万円/月額(年間120〜360万円)
・プロジェクト型(戦略+実行支援):100〜500万円(大企業案件では1,000万円超も
2.MI(パーパス/ミッション/ビジョン/バリュー/クレド)開発
企業活動の根幹となる理念や行動指針を言語化するプロセスです。社内外に「なぜこの会社が存在するのか」「どこを目指すのか」を明確に伝える役割を持ち、ブランディング全体の軸となる部分です。
・制作会社依頼:100〜300万円
・コンサルティング会社依頼:300〜500万円
・広告代理店依頼:300〜800万円
3.ロゴ・VI(ビジュアル・アイデンティティ)開発
企業やサービスの顔となるロゴやシンボル、カラールールやタイポグラフィなどを整える工程です。ブランドの第一印象を決定づける要素であり、ガイドラインを策定することで社内外での一貫した表現が可能になります。
・フリーランス依頼:10〜50万円
・制作会社依頼:50〜150万円
・広告代理店依頼:100〜200万円以上
4.Webサイト制作
Webサイトは今やブランド発信の中心的なチャネルです。顧客や求職者にブランドの世界観を伝えるだけでなく、採用や営業活動の成果を大きく左右します。規模や機能、対応言語数によって費用は大きく変わります。
・小規模サイト(10ページ前後):100〜200万円
・ブランド訴求型サイト(20〜30ページ):300〜500万円
・多言語・大規模サイト:500万円以上
5.採用ブランディング(リクルート関連ツール)
人材獲得を目的としたブランディングの一環です。採用コンセプトの策定から、採用サイト、パンフレット、動画制作まで、応募者に企業の魅力を伝えるためのツールを幅広く含みます。特に人材不足が深刻な業界では、大きな投資対象となります。
・採用コンセプト開発:30〜100万円
・採用サイト:200〜500万円
・採用パンフレット:50〜300万円
・採用動画(2〜3分):100〜300万円
6.各種制作物(印刷物・映像・パッケージなど)
会社案内パンフレットやパッケージデザイン、動画、写真撮影など、具体的なアウトプットの制作費用です。制作物の点数やボリュームによって費用が変動しやすい領域でもあります。
・会社案内パンフレット:50〜300万円
・パッケージデザイン:30〜50万円
・動画制作(2〜3分):100〜300万円
・写真撮影/取材記事:20〜50万円
7.社内浸透・インナーブランディング施策
ブランドは外に向けた発信だけでなく、社員一人ひとりが理解し、行動に反映できてこそ力を発揮します。そのための研修やワークショップ、周年イベントなど、社内浸透を目的とした施策が必要になります。
・ワークショップ/研修:30〜100万円
・社内イベント/周年企画:100〜500万円
ブランディング費用を抑えつつ、成果を最大化する6つのチェックポイント

ブランディングは企業の重要な経営資源となる一大プロジェクトであるため、相応の費用を必要としますが、すべてを外注したり、目的を曖昧にしたまま進めたりすると、思った以上にコストが膨らんでしまうことがあります。逆に、計画を立てて優先順位を整理し、社内外のリソースを適切に配分すれば、限られた予算でも十分に成果を出すことが可能です。
ここでは、費用を抑えつつも投資効果を最大化するために押さえておきたい6つのチェックポイントを紹介します。各項目ごとに「Check Point」としてセルフチェックできる形にまとめていますので、自社の準備状況を確認しながら活用してください。
1.目的と優先順位を明確にする
「採用を強化したいのか」「営業力を高めたいのか」「企業全体の認知度を上げたいのか」など、目的をはっきりさせることで、不要な施策にコストをかけずに済みます。
《Check Point》
□自社のブランディング目的(採用強化/営業支援/認知度向上など)は明確になっているか?
2.段階的に進める
いきなりMI/VI/CI刷新から始めるのではなく、まずは戦略整理→MVV開発→ロゴ開発→Web制作→印刷物制作→社内浸透のように段階的に発注することで、無駄な重複ややり直しを防ぐことができます。
《Check Point》
□必要な施策に優先順位をつけて、「今やるべきこと」と「後で取り組むこと」を区別できているか?
3.社内でできることと外注することを仕分ける
写真撮影の一部や原稿作成、社内インタビューなどは自社で対応できればコスト削減につながります。専門的な領域となる「戦略立案」や「専門性が求められるデザイン」は外部パートナーに任せ、内製できる部分でコスト削減を図ることも大切です。
《Check Point》
□写真撮影の一部や原稿作成など、自社で対応できる作業と外注すべき作業を仕分けているか?
4.既存資産を活用する
すでにある写真や動画素材、Web構造を活かせば、新規で一から制作するよりもコストを抑えられます。リニューアル時は「再利用できるもの」を洗い出しておくと効果的です。
《Check Point》
□既存の写真・動画・Web構造など、再利用できる資産を把握しているか?
5.成果指標(KPI)を設定する
「応募者数を20%増やす」「問い合わせ件数を30件増やす」など具体的な目標を設定すれば、施策の費用対効果が判断しやすくなります。
《Check Point》
□成果指標(応募者数の増加、問い合わせ件数の増加など)を具体的に設定しているか?
6.長期視点で考える
安さだけで選ぶと、後からやり直しや追加投資が必要になるケースも多く、結果的に割高になることがあります。初期費用を抑えるよりも、長期的に成果を生み出す設計を優先することが大切です。
《Check Point》
□費用の安さだけでなく、「投資対効果」という観点で依頼先を選べているか?
□長期的にブランド価値を高める視点から、追加コストややり直しのリスクを考慮できているか?
市場に愛され、選ばれるためのブランディング開発事例

変化の激しい市場環境のなかで、企業や商品、サービスが長く愛され、選ばれ続けるためには「ブランディング」が欠かせません。単なるデザイン刷新にとどまらず、企業の存在意義や強みを明確にし、それを内外に一貫したメッセージとして伝えることが重要です。
ここでは、警備業・製造業・建設業・不動産業・商社・保育事業といった幅広い分野におけるブランディングの開発事例をご紹介します。企業ブランディング、商品ブランディング、採用ブランディング、事業ブランディングなど、多様なアプローチを通じて「選ばれる理由」をつくり出した具体的な取り組みをぜひご覧ください。
警備業|企業ブランディング実績|株式会社アクティサポート
アクティサポートは、新たなValuesとして「力強い警備」と「美しい警備」を掲げ、企業ブランディングを全面的に刷新しました。ロゴマークのリニューアルを起点に、会社案内パンフレット、コーポレートサイト、ブランドムービー、名刺や封筒などのステーショナリーに至るまで、すべての接点で一貫した世界観を表現。Purpose「その道を通る、その場所を訪れるすべての人の、今日と未来を守る。」を軸に、警備という社会インフラを担う誇りと使命を、内外に力強く発信しています。
さらに、社員総会で上映されたオープニング映像や、リブランディングの過程を記録したメイキング動画は、単なるアウトプットにとどまらず、インナーブランディングとして社員一人ひとりに浸透。企業の一体感を育み、ブランドを「社員が共に体現する存在」へと高めています。
アクティサポートは、ブランディングを経営の中心に据えながら、これからも“警備のあり方”を進化させ続けます。

製造業|商品ブランディング実績|NACUS
日進医療器様は、車いす市場で培った高い技術力を結集し、上半身を自由に使えるユーザーをターゲットとした5種の「アクティブ車いす」を新たに開発されました。私たちはその製品群のネーミングやロゴ開発、Webサイト、コンセプトカタログまでをトータルでご支援し、ブランドとしての世界観を構築しました。
プロジェクトを通じて浮かび上がったのは、「単なる機能性を超えて、スタイルそのものを選ばれる車いすでありたい」という同社の強いこだわりです。機能面の高さはもちろん、これまでにないスタイリッシュなデザイン性によって差別化を図るという明確な方向性がありました。
ご要望は「ユーザーを驚かせるようなデザイン」。そこで私たちは、チーム内であえて“ほっこりクリエイティブ禁止”というルールを設定しました。車いすという商品が持ちやすい「優しさ」「温かみ」のイメージに流されるのではなく、あえて「とがる」「かっこよさを選ぶ」という軸を徹底したのです。
その結果生まれたブランド表現は、展示会でもひときわ目を引く存在となり、ローンチ直後から高い評価を獲得。製品の魅力を的確に伝えると同時に、新しいブランドポジションを確立するブランディングのスタートとなりました。

建設業|企業/採用ブランディング実績|株式会社細田組
人手不足が深刻化する建設業界において、細田組様も若手人材の確保が大きな経営課題となっていました。最初にご相談いただいたのは採用動画の制作でしたが、ヒアリングを重ねる中で「求職者との接点そのものを強化すべき」という課題が浮かび上がり、コーポレートサイトと採用サイトのリニューアルから取り組むことにしました。
新しいサイト設計では、同社の事業姿勢や社風を象徴するキーワードとして「つなぐ」を設定。事業と地域、人と人をつなぐ存在であることを伝えることで、建設業の堅いイメージを和らげ、親しみやすさと安心感を持った企業像へと刷新しました。
動画、採用ページ、そしてコーポレートサイトまで一貫したトーンで表現することで、企業ブランドの信頼性を高めると同時に、求職者に「自分の未来を託せる会社」というポジティブな印象を形成。企業ブランディングと採用ブランディングを一体化させることで、採用力と企業価値の双方を強化する成果につながりました。

不動産業|VI開発実績|株式会社伊勢豊
時の流れとともに古くなったVIを全面的に見直し、企業のブランドイメージを刷新するためのVIリニューアルプロジェクトを推進しました。新しいキャッチコピーとして掲げたコンセプトは、「不動産に、価値を。街に、新たな魅力を。」。伊勢豊様が大切にしてきた思いを視覚的に具現化することを目的に、細部のすり合わせを重ねながら、企画・構成からデザイン提案まで丁寧に進めました。
刷新されたVIは、会社案内パンフレットやコーポレートサイトのフルリニューアルへと展開。すべてのブランド接点において一貫性を持たせることで、企業の信頼性と先進性を表現し、より鮮明なブランドイメージの確立へとつながりました。

商社|企業ブランディング実績|三洋貿易株式会社
自動車産業が100年に一度の大転換期を迎える中、三洋貿易様は改めて社会と社員に向けて、企業としての存在意義や未来への姿勢を示す必要がありました。
プロジェクトの軸としたのは、三洋貿易の強みや方向性を言語化したMI(マインド・アイデンティティ)です。この新たな指針を基盤に、ロゴやWebサイト、ブランド動画、デジタルサイネージ広告といった多様なアウトプットを展開。あらゆる接点で一貫したブランド体験を設計しました。
「スピード感を持って、一歩先の最適解を探求し続ける」という同社の想いを、クリエイティブとして明確に表現することで、内外への発信力を強化すると同時に、企業ブランドの新たなステージを築くことができました。

保育園|事業ブランディング実績|ゆめいろ・なないろ保育園
2009年の事業立ち上げ以来、園児・保育士ともに集まり、堅調に成長してきた「ゆめいろ・なないろ保育園」。しかし、5年先・10年先を見据えたときに、「ただ存在しているだけでなく、保護者から積極的に選ばれる園にならなければならない」という課題が浮かび上がりました。
プロジェクトは、園長先生方とのワークショップから始まり、保育理念・保育方針・保育目標を整理し、ブランドの核となるコンセプト設計に着手。その後、ロゴマークやWebサイト、ステーショナリーへと展開し、園のビジョンと価値を一貫した表現で発信する仕組みを整えました。
ブランディングを通じて、「理念を形にし、保護者に伝わる姿へと昇華させる」ことで、園の魅力を内外に明確化し、選ばれる存在へと進化するための基盤を築くことができました。

まとめ:ブランディング費用で失敗しないための本質
ブランディング費用を抑える秘訣は、「無駄を削る」よりも「投資するポイントを絞る」ことです。目的に直結する施策に集中し、段階的に進めながら、社内外のリソースをバランスよく活用すれば、少ない費用でも最大の効果を得ることができます。
東京のブランディング会社 パドルデザインカンパニー

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。
ブランディングチーム
パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。
記事制作/プロデューサー
ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。
Producer
CEO 豊田 善治