企業の変革は、採用から。

採用戦略の立案や課題解決に豊富な実績を持つ8社をご紹介します。

Introduction

自社の魅力を、正しく伝えられているか。

良い人材が集まらない。応募はあるけれど辞退が多い。そんな採用課題を抱える企業は少なくありません。採用に関するこうした課題は、単に求人広告を出すだけでは解決できないことがほとんどです。なぜなら、自社の魅力が求職者に正しく伝わっていないことが根本原因にあることが多いからです。この記事では、採用課題を根本から解決する採用ブランディングに強みを持つ制作会社を8社厳選して紹介します。ブランディングの基礎解説から、失敗しない制作会社の選び方まで、採用戦略に役立つ情報を詳しく解説します。

採用ブランディングとは?|目的と必要性

採用ブランディングとは、企業が自社の働く魅力を明確にし、それを求職者に伝えることで、理想の人材とのマッチングを図る取り組みです。企業の知名度や規模に関係なく、「この会社で働きたい」と感じさせるような独自の価値を伝えることが大切です。多くの企業が採用活動=求人広告と捉えがちですが、実はその前段階で「誰に、何を、どう伝えるか」の設計が極めて重要です。ここを疎かにすると、単なるスペック比較で埋もれてしまい、本当の魅力を伝えることができません。そのため、採用ブランディングは広告代理店ではなく、ブランディングやクリエイティブに強く、時間をかけて伴走してくれる制作会社へ依頼する方が成果につながる可能性が高いと言えます。

採用ブランディングの4つのポイント

採用ブランディングを成功させるためには、感覚的で場当たり的な施策を実施するのではなく、体系的に施策を設計することが不可欠です。特に「採用コンセプト」「採用ツール」「情報発信」「SNS戦略」の4つは、企業と求職者をつなぐ核となる極めて重要な要素と言えます。

【ポイント1】採用コンセプトの開発

採用活動の軸となる「採用コンセプト」は、自社の価値観や未来像を端的に表現したものです。まずは自社が求める人物像や自社の魅力を明確にし、それをベースに言葉やビジュアルに落とし込むことで、求職者に一貫したメッセージを伝えられます。強い採用コンセプトは、求める人物像の興味喚起に繋がるとともに、企業と求職者のミスマッチを減らすことにも繋がります。

【ポイント2】採用ツール制作

パンフレットやWebサイト、ムービーなどの各種採用ツールは、コンセプトを視覚的・感覚的に伝える重要な手段です。単なる情報提供にとどまらず、「この会社で働きたい」という感情を引き出すデザインやストーリー性が求められます。制作して満足することなく、いつ、どこで、どのように活用するかを計算しておくことで、求職者の心の中に強く、ポジティブな印象を残すことができます。

【ポイント3】企業や制度に関する情報発信

実際に働く社員のインタビューや各種制度の活用事例などを紹介することで、自社のリアルな姿を伝えることができます。企業理念や数字(実績)だけでは伝わらない「人」の魅力を伝えることで、応募者は自分が働く姿を具体的に想像できるようになります。透明性の高い情報発信は、信頼感を生み出し、入社後のギャップの軽減にも繋がります。

【ポイント4】SNSやオウンドメディアの運用戦略

SNSや採用ブログなどのオウンドメディアは、求職者との日常的な接点をつくる重要な場となります。採用コンセプトに沿ったトーンで継続的に情報を発信することで、自社へのファン化を促し、潜在的な求職者へもリーチできます。採用という短期的な目的だけでなく、中長期的な企業ブランド強化の観点からも欠かせない施策と言えます。

3つの採用課題と解決策

採用における課題で最も多いのが「応募者数の不足」「ミスマッチ」「内定辞退」の3つであり、こうした課題を解決するために採用ブランディングに取り組み始める企業が多いのも事実です。これらの課題は表面的なテクニックだけでは解決できず、戦略的なブランディングの視点が不可欠です。まずは、自社の「働く価値」を深く掘り下げ、ターゲットとなる求職者に響く言葉やビジュアルに落とし込むプロセスが不可欠です。

【課題1】応募者数が伸びない

企業からの一方的な情報発信に終止し、求職者に響くメッセージや魅力的な発信が不足していると、求職者が「自分ごと」として捉えられず、応募数は伸び悩みます。まずは「求める人物像の明確化」と「採用コンセプト」を設計し、ターゲットとなる求職者に対して独自の強みをしっかりと訴求することが重要です。それにより、「この会社で働きたい」と思わせる動機を創出することができ、応募者数の増加(母集団形成)に繋げることができます。

【課題2】ミスマッチが多い

自社の理想とする人物像が曖昧で、求職者が「価値観」のすり合わせをできないまま選考を進めてしまうと、入社後にギャップを感じて早期離職につながる可能性が高まります。社員のリアルな声や制度紹介、仕事のやりがいと厳しさの両面を発信することで、求職者が自分の価値観や考え方と共通する部分を見つけやすくなり、定着率を高められます。

【課題3】内定辞退が多い

選考プロセスや採用ツールで伝える情報が表面的で、求職者がこの会社で働く未来を描けない場合、入社への不安や競合他社との比較から内定辞退が起きやすくなります。求職者との接点を密にし、SNSやオウンドメディアを通じて「入社後の未来」を具体的にイメージできるようにすることが、意思決定を後押しします。

デザイン会社選定の3つのポイント

採用ブランディングを成功に導くには、自社の課題と目的に合ったパートナー選びが不可欠です。最適な会社は、以下の3つの視点を意識して選ぶことがポイントです。

【Point1】 解決したい課題に強い会社を選ぶ

応募者を増やしたい場合には、ターゲットに響くコンセプト設計や、SNS・オウンドメディア戦略に強い会社を選ぶことが重要です。また、ミスマッチや内定辞退を減らしたい場合には、理念や社員の価値観を深く言語化し、採用の軸を再構築するブランディングに強い会社や、社員のリアルな声や働く姿をストーリー仕立てで伝え、入社後のイメージを具体化するクリエイティブに強い会社を選ぶと良いでしょう。

【Point2】 専門性と実績の「深さ」を確認する

特定の業界やターゲット(例:非正規雇用、Z世代)に特化した会社は、その分野の課題やトレンドを深く理解しています。単なる実績数だけでなく、「どのような課題を、どう解決したか」というプロセスまで公開している会社は信頼性が高いと言えます。

【Point3】内製化支援や伴走力があるか

ツール製作が採用ブランディングのゴールではありません。ツールを制作して満足してしまうのではなく、企業理念や設定した採用コンセプトを文化として社内に定着させることが重要です。社内の体制強化や社内浸透までを目標にするのであれば、ワークショップなどを通じて、内製化支援や継続的な伴走をしてくれるパートナーを選部と良いでしょう。

採用ブランディングにおすすめのデザイン会社8選

ここでは、採用ブランディングにおいて根幹となる「採用コンセプト」の策定から、採用サイト、パンフレット、動画などの具体的なツール制作まで、一貫して支援してくれる企業を厳選してご紹介します。

1.パドルデザインカンパニー株式会社

◉特徴・強み
「らしさ」を言語化し、企業の魅力を高いデザイン力で具現化するブランディング会社です。採用ブランディングにおいては、採用対象の明確化からペルソナ設定、最適なコミュニケーションプランの設計まで戦略的に支援。プロジェクト全体を統括するブランディングディレクター、コピーライター、アートディレクター、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクトごとに最適なチームを編成。採用サイト、採用案内ムービー、会社案内、パンフレットなど、各種採用ツールの企画からフィニッシュワークまで一貫して行います。

◉事業内容
・採用ブランディング企画・コンセプト策定
・Webサイト、映像、印刷媒体などのクリエイティブ制作
・多職種チームによる企画・ヒアリング・表現設計
・ブランド言語化からビジュアル具現化まで一気通貫

2.株式会社パラドックス

◉特徴・強み
株式会社パラドックスは、「志(ビジョン)」に共感する人材を集める採用ブランディングを得意とする、ブランディング・クリエイティブ企業です。独自の「360度ヒアリング」で経営層・現場・候補者の立場を徹底的に聞き出し、理念や価値観を言語化。採用メッセージからコミュニケーション設計、クリエイティブ制作までワンストップで支援。経営層と直接取引し、長期伴走型で企業文化・ブランドを強化します。

◉事業内容
・採用ブランディング(コンセプト策定・採用サイト/パンフ制作等)
・コーポレート/インナーブランディング(理念言語化、社内浸透)
・広報戦略/広告・映像・WEB制作支援

株式会社パラドックス

3.株式会社カヤック

◉特徴・強み
「つくる人を増やす」を理念に掲げ、ユニークなクリエイティブで知られるカヤックは、採用ブランディングでも独自の存在感を発揮しています。特に「オウンドメディア採用」の先駆者として、採用ページや制度自体を“話題化”させる戦略が得意。Webコンテンツ、ユニークな社内制度、採用イベント、ゲーミフィケーションを駆使し、カルチャー共感型の母集団形成を実現。ミスマッチを防ぎ、ファン人材の獲得を後押しします。

◉事業内容
・採用ブランディング/オウンドメディア企画制作
・Web制作・企画・開発(広告、ブランディング)
・企業文化設計/組織ブランディングコンサルティング
・ゲーム・アプリ開発、まちづくり事業(地域活性)

株式会社カヤック

4.レジェンダ・コーポレーション株式会社

◉特徴・強み
採用ブランド構築を軸とした人事DX支援企業で、採用課題を「ブランディング×RPO」で解決。採用ブランド調査による課題抽出からターゲットペルソナ設計、求人メッセージ策定、コンテンツ制作、応募後のフォローまでトータルに対応しています。数多くの導入実績を持ち、質の高い母集団形成や離職率改善に導く成果志向型の支援が特徴です。

◉事業内容
・人材採用代行(RPO)
・採用ブランド戦略コンサルティング
・採用イベント/動画/広報コンテンツ制作
・労務・採用管理システム導入支援、人事DX推進

レジェンダ・コーポレーション株式会社

5.ジャンプ株式会社

◉特徴・強み
ジャンプ株式会社は、企業の採用力そのものを強化する戦略型ブランディング企業です。自社開発の採用戦略フレームワーク「STRUCT」により、「働く魅力」を数値化し、事業戦略に即した採用コンセプトを設計。コンサルティングから採用サイト/動画などのクリエイティブ制作、研修までをワンストップで提供。大手~中堅企業での導入実績も豊富で、採用体験全体の質を高める伴走型支援が強みです。

◉事業内容
・採用戦略設計(STRUCTフレームワーク)
・採用コンテンツ制作(Web/動画/パンフ)
・教育研修・辞退防止インタビュー支援

ジャンプ株式会社

6.株式会社揚羽(AGEHA Inc.)

◉特徴・強み
コーポレート・インナー・採用・サステナビリティブランドまで含めた企業ブランディングを一気通貫で支援するパートナーブランド。採用領域では、独自調査ツール「ビズミルサーベイ」により、求職者と社員視点からギャップを可視化し、企業らしさを本質的に再構築。建設・製造業などノンデスク領域での採用立ち上げ支援にも豊富な実績があり、0→1フェーズでの支援を得意としています。

◉事業内容
・採用ブランド戦略/調査(ビズミルサーベイ)
・コーポレート・インナーブランディング支援
・広報・肩書共有(ガイドラインの策定と発信)

株式会社揚羽(AGEHA Inc.)

7.株式会社アイディーエイ(IDA)

◉特徴・強み
デザイン視点で企業の採用とブランドを統合するブランディングファームです。企業のビジョン・事業戦略と呼応した採用コンセプト設計から、求める人材像の言語化、採用サイトや説明会ツールのデザイン、社員参加型のオペレーション設計までを包括支援。岡山・東京・大阪・福岡に拠点を構え、製造・小売・教育系など多様な業界での成功事例があり、中小企業から上場企業まで規模問わず対応します。

◉事業内容
・採用ブランディング(戦略・コンセプト・採用ツール制作)
・企業ブランディング・デザインコンサルティング
・Web/パッケージ/販促ツールデザイン・運用支援

株式会社アイディーエイ(IDA)

8.株式会社エフアンドエスクリエイションズ

◉特徴・強み
F&S CREATIONSは1990年創業のクリエイティブ・プロダクションで、採用ブランディングの分野にも強みを持ちます。戦略的なコンセプト設計と印象に残るスローガン作りから、採用サイト、パンフレット、説明会ブース、動画、ノベルティまでを横断的に行うのが特徴。代理店を介さない直接対応スタイルで、ヒアリングに基づく本質的な表現設計を得意としています。

◉事業内容
・採用サイト/パンフレット/動画などの制作
・コンセプト・スローガン設計
・説明会ブース設計・ノベルティ企画

株式会社エフアンドエスクリエイションズ

事前準備の4つのポイント

採用ブランディングを成功に導くためには、制作会社へ相談する前の「事前準備」が欠かせません。あらかじめ目的やターゲットを整理し、予算やスケジュール感を把握しておくことで、打ち合わせがスムーズに進み、最適な提案を引き出せます。さらに、社内の協力体制を整えておくことも、プロジェクト推進の大きなポイントとなります。

【準備1】目的を明確にする

採用ブランディングを始める際、まず重要なのは「なぜ取り組むのか」を明確にすることです。応募者数の増加なのか、定着率の改善なのか、あるいは長期的な企業イメージの向上なのか、主要な目的を明確にしましょう。目的を曖昧にしたまま進めると施策が分散し、成果も見えにくくなります。最初にゴールを定めることが成功の土台となります。

【準備2】ターゲット像を言語化する

どんな人材に来てほしいのかを明確にしなければ、発信するメッセージはぼやけてしまいます。学歴やスキルだけでなく、価値観や志向性、将来のキャリアビジョンまでを含めた「ペルソナ」を描くことで、訴求力のある採用コンセプトがつくれます。具体的なターゲット像が定まれば、ツール制作時や媒体の選定時にもブレがなくなります。

【準備3】予算とスケジュールの概算

採用ブランディングは、コンセプト開発からツール制作、情報発信まで幅広いため、必要な予算やスケジュールをあらかじめ想定しておくことが重要です。想定外の追加費用や準備不足などによる遅延は、採用活動全体に影響を与えかねません。大まかな計画を立てておくことで、無理のない進行と確実な実行が可能になります。

【準備4】社内ヒアリングとキーパーソンの把握

採用ブランディングは人事部門だけで完結できるものではありません。現場で働く社員のリアルな声や経営層のビジョンを拾い上げることで、説得力のあるメッセージが生まれます。また、社内で推進役となる「キーパーソン」を巻き込むことも不可欠です。全社的な協力体制を築くことで、プロジェクトはスムーズに進みます。

まとめ|採用ブランディングは「自社らしさの発信」から始まる

採用ブランディングとは、単に見た目を整える施策ではなく、「自社で働く価値は何か?」を再定義する、企業変革の第一歩です。社内外の声を整理し、社員が誇りを持って語れるようなメッセージを創る。その取り組みをサポートしてくれる制作会社を選ぶことが、採用成功の鍵を握ります。まずは自社の課題と向き合い、この記事で紹介した企業を参考に、信頼できるパートナーを見つけましょう。

ブランディングチーム

パドルデザインカンパニーには、プロジェクト全体を統括するプロデューサーやブランディングディレクターをはじめ、コピーライター、エディトリアルライター、アートディレクター、ブランドデザイナー、Webデザイナー、映像ディレクターなどが在籍し、プロジェクト毎に最適なチーム編成を行うことでブランドを最適解へと導いていきます。

記事制作/プロデューサー

ご相談や課題を受け、実施プランの策定やプロジェクトの大まかなスケジュールなどを策定します。また、プロジェクトのゴール設定やマーケティング環境分析、市場分析などを行い、市場で勝ち抜くブランド戦略提案などを行います。

Producer
CEO 豊田 善治

東京の採用ブランディング会社

パドルデザインカンパニーは、5職種で編成されたブランディングカンパニー。ブランドコンサルティングとデザイン会社の両側面を持ち合わせ、クライアントの課題に実直に向き合います。南青山に構える本社を主な拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3件を中心に、北海道から沖縄まで全国対応可能です。